第15話 病名確定
脳脊髄液減少症の専門病院は、かかりつけ医の紹介状がないと診てくれないのだそうだ。それならということで、近所で脳神経外科を探すことになった。幸い、大きめの病院がある。CTの設備もあるらしい。そこに行ってみた。
「CTを撮ってみましたが、脳に異常は見られませんね。もし本当に脳脊髄液が漏れていたらこんなものでは済まないはずですよ。脳脊髄液減少症ではないと思います」
脳神経外科の医者は断言してきた。しかし、もう他に行く宛がない。なんとかして紹介状を書いてもらった。それを携え、本命の専門病院に行った。問診、検査の後、担当医はCTの写真を見せながら説明してくれた。
「脊髄の中にCTに写る物質を注射して、それが漏れるかどうかを調べました。首と腰の辺りから漏れ出しているのがわかりますか?亀裂が入っています。首の亀裂からはかなりの量が漏れ出していますね。間違いなく脳脊髄液減少症です。手術適用です」
病名が確定した。
脳脊髄液が漏れた話 Himehagi @chororinu
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