第14話 脳神経外科
脳脊髄液減少症はどの科にかかればいいのだろうか。
当時は総合診療科が無く、自分が何科にかかればいいのかは、まずどこかの科にかかってから判断されるものだった。内科や外科でないことはわかっていた。個々の症状の科も違う。まずはそこから調べなければならない。
自分が住んでいる地域から特急一駅で大都市がある。ここならばどんなニッチな科でもあるだろう。そう考え、朦朧とした頭でキーワードを打ち込み、病院を検索した。なんと脳脊髄液減少症の専門科を持つ病院がヒットした。
脳神経外科だ。
なるほど、と思った。脳と脊髄に関連し、外科的な治療を必要としているのだから、かかるべきは脳神経外科なのだ。今までさまざまな症状に悩まされ、あらゆる科を回ってきたが、一度もお世話になった事のない科だ。候補にも上がっていなかった。
早速予約を入れようと電話をかけた。
「まずはかかりつけ医でCTを取ってきてください」
紹介状が必要らしい。
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