第7話 光が痛い
まぶしい。目が開いていられない。
そう感じることが増えていた。パソコンの画面を見ていられない。真っ白なコピー用紙に印刷された字でさえ、時にまぶしく感じて直視していられない。パソコンの画面を反転させ、黒地に白文字を表示してみると、文字が浮き上がってとてもじゃないが読み取れなかった。
瞳孔がおかしくなったのだろうか。
鏡で目を観察する。光を当てるとちゃんと縮小していた。対光反射は正常なようだった。仕方がないのでディスプレイの輝度を判別できるぎりぎりまで落とした。それでもまぶしく感じる時は、ディスプレイで見るのを諦めてクリーム色に近い紙に印刷した。普通のノートはまぶしくて、何が書いてあるのかわからなくなった。
もともと目は良くない。近視も乱視も酷くて、眼鏡は小さい頃からの付き合いだ。曇った日は雲に太陽光が乱反射して目を開けていられない。だが、今起こっていることは生まれつきのそれとは違う気がした。
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