第37話 俺基準だが今後の俺の将来に関わることだ
優斗達は家へと帰って来た。
玄関の前に立つと、そこへ丁度、母も帰って来た。
蒼[あ、お帰り~三咲]
優斗[(げ…この状態で…)お、お帰り]
母[あらッ(笑)ただいま~(笑)おんぶなんかしてッ仲良しね(笑)]
優斗[あ……いやコレは……]
優斗が理由を話そうとした瞬間……蒼が食い気味に。
蒼[そうそう!仲良いでしょ(笑)]
母[フフフッそーね(笑)さ、中に早く入りましょ]
蒼[はーい(笑)優斗ありがとう]
優斗[……あ…あぁ…]
蒼が優斗の背中から降りる。
そして母が先に家の中へ入ると蒼が……。
蒼[大丈夫だから]
優斗[……え…]
蒼[……さっきの……めまいのコト……三咲に言わなくて……言うと余計な心配しちゃうでしょ?(笑)]
優斗[……ぁ……いや……でも一応伝えてた方が]
蒼[大丈夫だってば(笑)優斗も分かるでしょッ?三咲の心配性(笑)下手したら、あたし入院させられちゃうよ?(笑)]
優斗[……まぁ……確かに……そーだな(苦笑)……分かった]
蒼[うん(笑)さッ中に入ろう]
優斗[あぁ……]
優斗は蒼の行動に少し違和感を感じつつも、その場は取り敢えず何も言わなかった。
その後、母と一緒に楽しそうに夕食の準備をする蒼。優斗はチラチラと蒼を観察をしていたが、特に具合悪そうな様子も見せなかったので少し安心していた。
優斗[(……まぁ大丈夫そうだし……蒼の言う通り母さんに言わなくてもいぃか)]
蒼[優斗~箸持っていって~]
優斗[……おぉ了解]
その後、3人で夕食を食べ終え、コーヒーを飲みながらくつろいでいた。
母[あ、そう言えばどうだったの~?文化祭は?]
蒼[スッゴく楽しかったよ(笑)]
母[そぉ(笑)それは良かったわね(笑)蒼ちゃんメイド服着てたんでしょう?あたしも見たかったわ~]
蒼[三咲も来たら良かったのに~(笑)]
母[そーねぇ~来年は行こうかしら(笑)]
蒼[うんッ(笑)あ、そうだ、写真なら優斗と2人でこっそり撮ったからあるよ(笑)見る?(笑)]
母[えぇ是非見たいわ~……へ~こっそりねぇ~(笑)]
母が優斗を横目でチラッと見ると優斗は恥ずかしそうに、少し顔を赤くさせ。
優斗[な…何だよ……ってか…蒼いいって…見せなくて………]
母[良いじゃない別に~減るもんじゃないし(笑)]
蒼[フフッうんッちょっと待ってて(笑)今、持ってくるね(笑)]
そうして、蒼は自分の部屋へとケータイを取りに行ったのだが……中々蒼が戻って来ないので母が……。
母[あれ~蒼ちゃん遅いわね?]
優斗はスマホゲームをしながら。
優斗[……ん?……何かやってんじゃねーの?…………………(……でも確かに遅いな……)]
優斗がゲームを止め。
優斗[ちょっと見てるくわ]
と、立ち上がった瞬間。廊下の方で【ガタガタッ…ドンッ】っと音が聞こえた。
優斗[!?]
母[なに?今の音?]
優斗が急いでリビングの戸を開け廊下に出る。
すると……蒼が廊下に倒れていた。
優斗[蒼!]
母[え?どうしたの!?]
優斗が蒼に駆け寄る。
優斗[蒼!大丈夫か!?]
優斗が蒼の肩に手を当て少し揺らす。
すると、一瞬ではあったが……優斗には蒼の意識が無かったように思えた。
優斗[……あぉ……ぃ?]
蒼[痛ッたた……アハハ……転んじゃった(笑)]
優斗[!]
そこへ、後ろから母がやって来た。
母[蒼ちゃん!大丈夫?]
蒼[あー……ぅん……大丈夫、転んじゃっただけ(笑)]
母[ちょっと~驚かせないでよ~(笑)]
蒼[ゴメンなさ~い(笑)大丈夫だから]
蒼がゆっくりと立ち上がる。
優斗が蒼のケータイを拾い。
優斗[……ほら……蒼…ケータイも落としてたぞ]
蒼[あ……うんゴメンね(笑)ありがとう]
母と蒼は。
母[ホントに驚いたわよ~あんな所で転ぶなんて蒼ちゃんもドジね(笑)]
蒼[アハハ……ホントだね(笑)]
そんな会話しながらリビングの方入っていった。
優斗は1人…その場で考え事をしていた。
優斗[…………(何で……蒼のやつ……こんな所で転んだんだ?……ここは段差がある訳じゃないし……蒼は素足だった……滑りやすいとは考えにくい…………それに……さっき……一瞬……蒼の意識が無かったような…………)]
そんな事を考えていたら、リビングの方から。
母[ちょっとッ優斗~何してるのよ~早くこっちに来なさいよ~]
優斗[あ、あぁ……(考え過ぎか…………?)]
リビングに戻る優斗。
母[蒼ちゃんッめちゃくちゃ似合ってるじゃないの~(笑)ねぇもっと他に写真無いの?(笑)]
蒼[あるよ(笑)]
蒼が小声で。
蒼[優斗がサボってお昼寝してる所(笑)内緒で一緒に撮ったやつ(笑)フフフッ可愛いでしょ(笑) ]
母[フフフッ頬でも引っ張って起こしてやれば良かったのに(笑)]
蒼[え~それは優斗が可愛そうだよ(笑)]
母[もぉ~蒼ちゃんは優しいね~(笑)]
優斗[……(小声で話してても丸聞こえだっつーの…………蒼……今は変わった様子無いな……やっぱり俺の勘違いか?……)]
蒼がチラッと優斗を見て。
蒼[優斗?何か怖い顔してるよ?]
優斗[……ぁ……え……]
蒼[ココ……]
蒼が自分の眉間に人差し指を当て。
蒼[ココッ変なシワよってますよ~(笑)]
母[フフフッ本当ね(笑)どーしたの?]
優斗[……ッ……]
優斗が眉間に手を当て。
優斗[……いや……何でもねーよ……勝手に人の写真見せてるからだ……ったく]
母[あらッ蒼ちゃんバレてたみた~い(笑)]
蒼[みた~い(笑)]
そして、その日は特に変わった様子は無かった…………それからの蒼はと言うと……それほど変わった様子は無かったのだが、少しだけ気になる変化があった……今までの蒼は朝寝坊する事は、ほとんど無かったのだが……3日に一度ぐらいのペースで、寝坊するようになっていたのだ……そして、1ヶ月程経った……ある日の朝……。
蒼[……ごめーんッ優斗~……あたし……また……寝坊しちゃった……]
優斗[いや、大丈夫だからッそれより蒼ッ時間ねーぞ急げッ]
蒼[ぅ、うんッ……]
優斗[(やっちまった……俺まで寝坊かよッ昨日……夜遅くまでゲームやり過ぎたな……)]
蒼は洗面所へと急いだ。
優斗[……あれ?俺ケータイどこ置いた!?あ~も~何やってんだよ俺は……蒼~!ゴメン俺のケータイ鳴らし……]
優斗が洗面所へ入ると……蒼が下着姿で洗面台の端に両手の指先を掛け……しゃがみながら下を向いていた。
優斗[わッ!わりー蒼!…………]
下着姿の蒼が、目に飛び込んできた優斗は……急いで目をそらしドアを閉めたのだが……蒼の反応が無いことに気付く……そして……また、ドアをそっと開け……ゆっくりと覗く優斗。
優斗[……あ……蒼?…………おい……大丈夫か?]
やはり、反応が無く体勢はそのまま……優斗は直ぐ様駆け寄る。
優斗[おい!蒼!]
蒼[………… んーー?……なぁに?……優斗]
優斗[何っておまえ!今ッ……]
蒼[……今?……あー……腕伸ばしてただけだよ……(笑)]
優斗[はぁ~?なんだよそれ……驚かすなよッ……]
蒼[……フフッ……驚いた?(笑)……]
優斗[そりゃ驚くわッ……呼んでも反応がねーし]
蒼[……それより優斗……]
優斗[なんだよッ?]
蒼[あたし……下着姿なんだけど(笑)]
優斗[あ……]
蒼[もっと見たい?フフフッ(笑)]
優斗[…ッ……い……いぃから急げよッ!]
そう言うと優斗は顔と耳を赤くして出ていった。
蒼[…………フゥ―…………]
そして、支度を終えた2人。
優斗[やべーなッ走んねーと間に合わねーなッ行くぞ蒼]
蒼[……ぁ……優斗……あたし置いて、先に行ってていぃよ……あたし……ちょっと走れないかも…(苦笑)]
優斗[どーした……?やっぱり具合でも悪いのか?]
蒼[……んー……大丈夫なんだけど……走ったら………………ほらッ汗かいちゃうし……アハハ]
優斗[なんだそれ…………ったく……それじゃぁ……ちょっと待ってろ]
蒼[え?……]
優斗が家の倉庫の方へ行った。少しして優斗が自転車に乗り蒼の方へとやってきた。
優斗[後ろッ……乗れよ]
蒼[え?自転車?あったの?]
優斗[そーだよッいぃから早くッ本当に遅刻するぞ]
蒼[ぁ……うん……ぁ……でも、あたし自転車初めて乗るよ?大丈夫かな?]
優斗[大丈夫だって、蒼は後ろに乗ってればいぃだけだからッそれより急げッ]
蒼[うん]
……そして、2人乗りした自転車を急いでこぐ優斗。
優斗[はぁ……はぁ……はぁ……]
蒼[優斗ーーッ大丈夫ーーッ!?]
優斗[……はぁッ……大丈夫だー……はぁッ……(久々に2人乗りこぐのはキツいな……)]
蒼[……ゴメンね]
優斗[なにー!?……はぁッ……はぁッ……風で聞こえにくいんだ!それよりー!落ちるなよ蒼!]
蒼[うんッ]
蒼が優斗にギュッと抱き付く。
蒼[(優斗の背中~ッやっぱり好き~)]
そして……2人は何とかギリギリ遅刻せずに登校した。
朝のホームルームが終わり、優斗は疲れて机にペタンと頬を当てダウンしていた。
そこへ……。
一樹[おい!優斗(笑)]
一樹が後ろから優斗の背中をバシッとたたく。
ビクッとする優斗。
優斗[イッてーッ……何だよ……一樹……]
優斗がムクッと起き上がる。
一樹[な~に朝から疲れてんだよッ(笑)あ!それよりさ!優斗どーすだよ(笑)]
優斗[……何が?]
一樹[決まってんだろ!修学旅行の班だよ!ハ・ン!そろそろじゃん(笑)]
優斗[……あぁー……そーだっけ……]
一樹[そーだっけってッ……お前~重要なことだぞ!俺基準だが、今後の俺の将来に関わることだ!]
優斗[…………意味が分からん……そして……俺基準って……]
一樹[そう!俺基準だが!大げさなんかじゃねーからな!]
優斗[清々しいくらいに、俺基準押してくるな……]
一樹が優斗に肩組をする。
そして、小声で。
一樹[あのな優斗……俺は……この修学旅行に人生を掛けてんだッ]
優斗[はぁ…………で……どういうコト?]
一樹[決まってんだろッ蒼ちゃんに告るッ]
優斗[……!……へ……へぇ~……(決まってんだろの意味が分かんねーよ……さすがは俺基準……けど…………マジか…………)]
一樹[そぉッ……ようやくだ……今まで数々のチャンスはあったのだが……なぜかタイミングが悪く…………よーーーやく……チャンスが訪れようとしているのだよッハッハッハッハ(笑)]
優斗[…………(今まで…どんだけタイミング悪かったんだよ……)]
一樹[そこでだ!親友の優斗君にも是非とも協力してもらいたいのだよ]
優斗[……は?……]
一樹が、ニコニコしながら頷く。
優斗[はぁ~~!?な、何で俺がッ(それは無理だろッ……)]
一樹が両手を合わせ頭を下げる。
一樹[頼む!一生のお願いだ!]
優斗[……何でだよ……他のやつに頼めばいぃだろ……]
一樹[た~の~む~よぉ~!お前にしか頼めねーんだ!蒼ちゃんの件は~]
優斗[…………無理だって……(蒼の件なら俺が1番無理だ!……と、心の声……)]
一樹[何でだよ~!……あーまさかお前!]
優斗[!……な……何だよ……(勘づかれたか!?)]
一樹[……俺が……例のDVD貸すの忘れてたコト根にもっ……]
優斗[……!……]
優斗が一樹の口を抑え素早く肩を組む。
優斗[かッ…一樹く~ん(苦笑)……その話しは~も~うチョット声小さめで、お願いしても宜しいかなぁ~(苦笑)]
一樹[フェ~フィフファファッ(成~立だなッ)(笑)]
優斗[…………(クソッ最低なヤローだ……)]
2人は腰掛け話し合いをし出す。
優斗[…………で……具体的にどーーすんだよ……ハ・ナ・シは聞いてやる……]
一樹[……それはだな……]
ゴクリと唾をのむ優斗。
一樹[まだ!な~んも考えてませーん(笑)]
優斗[………………話しにならん]
優斗が立ち去ろうと立ち上がる。
一樹がすかさず優斗に、しがみつく。
一樹[ウソ!ウソ!ウソ!とッ取り敢えず!いつものメンバーで一緒の班になるように協力してくれ!]
優斗がピタッと止まり。
優斗[……で……その後は……?]
一樹[フフフッ……]
優斗[……まさか]
一樹[なーんも考えてまテンッ(笑)テヘペロッ(笑)]
優斗[死ねッ]
優斗が立ち去ろうとする。
一樹[だぁ~ゴ~メ~ン~頼むよぉ~優斗~!お前だけが頼りなんだぁ~!その後のプラン一緒に考えてくれよ~]
優斗[離せッ何でお前のプランを俺が考えなきゃいけねーんだよッそもそもッ俺基準言ってんなら自分で何とかしろッ]
2人がギャーギャー騒いでいると、そこへ由衣がやって来た。
由衣[ちょっと~さっきから何騒いでるのよ?]
優斗[由衣……ぁ……いや……]
一樹[由衣ちゃん!頼むッ由衣ちゃんも協力してくれ~]
由衣[協力?]
一樹が事の説明をする。
由衣[……なるほどねぇ……ふーーん]
一樹[頼む!由衣ちゃんも俺に協力してくれッ!]
優斗[……な……バカバカしいだろ……]
由衣[……協力してあげてもいぃわよ]
優斗[……なッ……]
一樹[マジで!やった~!流石ッ由衣ちゃんッいやッ由衣様~(笑)]
優斗[まじ……]
由衣[た・だ・しッ……同じ班になるだけってコト、それ以外は協力しないわ]
一樹[え~~!それは~……協力って言わな……]
由衣が一樹を睨む。
一樹[……うッ……]
由衣[あたしは蒼の親友だから、蒼に隠れてコソコソするのがイ・ヤ・な・のッそれ以上を望むなら協力しないわ、優斗もそれでいぃわよね?]
優斗[……(それだったら……まだマシか)……まぁそれだったら]
一樹[そんなぁ~……]
由衣[一樹、あんたも男なら、そのくらい自分で何とかしなさいよッ逆にそんな男なら大事な親友をあなたなんかに任せられないわッ]
優斗[…………(ごもっとも)]
一樹がその言葉でピタッと動かなくなる。
優斗[ん?一樹?]
一樹[……だよな……俺が間違ってた……そーだよなッそんな男じゃ蒼ちゃんも俺のコト認めてくれねーよな!ありがとう!俺頑張ってみるわ!]
由衣[そーよ]
一樹[あ!ちなみに~ちゃんと班は一緒になってくれるんだよね?(笑)]
由衣[まぁ、それは約束したからね(笑)]
一樹[よし!それじゃぁ~頼んだ!(笑)優斗も宜しくな!(笑)俺トイレ行ってくる~安心したら行きたくなったわ~アハハハッあ、優斗も行くか?(笑)]
優斗[行かねーよ]
一樹[そっか(笑)じゃぁ~蒼ちゃんにも班の件、宜しく言っといて~]
一樹はウキウキでトイレへと行った。
優斗[……ふぅー……(取り敢えず……良かったのか?これで)]
由衣[ホントに一樹も単純よね~(苦笑)]
優斗[……ホントだな(苦笑)]
由衣[あ……ゴメンね優斗……勝手に決めちゃってッ……あたしと同じ班で嫌じゃなかった?……(苦笑)]
優斗[……あ…いや全然だよ、むしろ由衣と一緒の方が良いかな(笑)(一樹の暴走止めてくれそうだし)]
優斗の、その言葉に由衣は顔が赤くなり。
由衣[そ、そっか~…なッなら良かったアハハハッ(笑)あ、蒼に伝えに行く?]
優斗[あーそうだな]
由衣[(あたし~何意識してんのよッヤバいヤバいッ……にしても~優斗ったら……今の言葉はどう言う意味で言ったのかしら?)]
優斗[……あ……あのさ……その前に……由衣……ちょっと聞きたい事があるんどけど……]
由衣はドキッとする。
由衣[なッ何?(え…何!?何!?……まさか……)]
優斗[あの……さ……]
由衣[ぅ…うんッ]
優斗[蒼……の事なんだけど]
由衣[え……ぁ……蒼の事か……]
優斗[え?……何かまずかった?]
由衣[あッうぅん!違うの!何でもない(笑)(もぉ~あたしったら~バカバカッ勘違いかじゃん……)]
優斗[……最近の蒼って……何か変わった様子とか無いか?]
由衣[え?変わった様子……う~ん………………ぁ……そう言えば……最近……よく体育の授業の時、見学が多いかなぁ?……ぁ……でも、ほら……女の子って………あるじゃない……動けない時とか……アレで……]
優斗[……動けないとき?アレ?]
由衣[……だから……その……アレよッアレ!]
優斗[アレ?何だよ……アレって]
由衣[……もぉ~……ホントッ……優斗って鈍感なんだから……]
優斗[……だから……何がだよ……]
由衣は顔を赤くさせ小声で。
由衣[だから……生理よッ………人によっては本当に動けなくなるくらい辛いことなのッ]
優斗はそれを聞いて少し固まった後。
優斗[……そ……そうなのか……悪い……気付けなくて……]
由衣[ホントそーよ……ったく]
優斗[マジですまん……(苦笑)]
由衣[………でも……本当にそれが原因なのかは、聞いてないから分かんないけど…………蒼……どうかしたの?何かあったの?]
優斗[……いや……何となく……最近の蒼……俺の気のせいかもしれねーんだけど……体調悪いの隠してるような気がするんだよ……俺の前だと元気にしてるんだけど……ただ……それも空元気なような気がして……]
由衣[……そっか…………分かったッちょっと気にして蒼のコト見てるねッ]
優斗[悪いな]
由衣[うぅんッ全然ッあたしにとっても蒼は大事な親友だからねッ]
優斗[ありがとう由衣]
由衣[……じゃぁ……取り敢えず蒼に班のコト伝えに行こっかッ]
優斗[あぁ]
そして、優斗と由衣は蒼の所へ班の事を伝えに行った。
蒼[うん、あたしも仲良し4人が一番良いかな(笑)]
由衣[じゃぁ決まりねッ(笑)]
優斗[だな]
こうして、修学旅行の班も決まり、その後、蒼と一緒の班になれた事を伝えられた一樹は、いつも通りハイテンションで喜んでいた。
そして、放課後。
優斗[蒼~帰るぞ]
蒼[うん……ぁ……優斗]
優斗[ん?どーした?]
蒼[ちょっとお願いがあるんだけど……]
優斗[お願い?……]
……場面は代わり、優斗は自転車で上り坂を走っていた……。
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