第34話 (2日目)文化祭は色々と大変だ【俺は関係ねーのに】


蒼と由衣は教室の前で立ち止まっていた。


由衣[あ~~やっぱり……教室入るの怖い~……]

蒼[大丈夫だよッあたしが付いてるからッ]

由衣[う……うん…………わかった……すぅーーーッふぅーーー…………よし]


由衣が覚悟を決め、深く深呼吸をした後、教室へと入った。


由衣[皆!ごめんなさい!]


由衣が教室へ入るなり、深々頭を下げ、皆に謝る。

丁度、教室はお客も引けていて、クラスの皆しか居なかった。


一樹[も、戻ってきたぁ~~ッ…………お、俺頑張ったんだよぉ~~1人で~~]


そう言って一樹が駆け寄ってきた。


由衣[本当にごめんなさいッ……]

蒼[ごめんね一樹君]

一樹[うん、大丈夫だよ~俺頑張ったからさ~ッだから……「ヨシヨシッ」って頭撫でてよッ(笑)]

蒼[え…よし…よし?]

一樹[そッ(笑)]

蒼[う…うん…………こぉ?]

一樹[うん!はやくッはやくッ(笑)]


蒼が一樹の頭に手をあてようとした瞬間。

一樹の後ろから、女子Aがスタスタと駆け寄ってきて……パーンッ!と一樹の頭を平手打ちした!


一樹[痛ッて~~!な、何すんの!?誰!?]


頭を抑えながら振り向く一樹


一樹[ハッ…!]


一樹に向かって睨みをきかせる女子A。


女子A[だぁ~れぇ~が1人で頑張ったってぇぇ?]

一樹[あ……ははははッ……で、でも俺も頑張ったじゃん(苦笑)]

女子A[あんたは!次のグループの人達に応援を頼みに行っただけでしょ!]

一樹[ぃや……で、でも色々動いてたじゃんッ(苦笑)]

女子A[動いてたって?教室の出入口をソワソワしながら、行ったり来たりしてただけじゃんッ!それは、【動いてた】にはなるかもしれないけどッ……【は・た・ら・い・て・た】には、ならないからね!……まったくッ!]

一樹[は……はい……すみません…………で!でも蒼ちゃんッ「ヨシヨシ」ぐらいは~……(笑)]

女子A[……あんたはッさっきのあたしの平手打ちで!じゅーぶん!]

一樹[……は……はい……]

蒼[ぁ……はは……(苦笑)]


そんなやり取りが終わった所で、由衣が残ってくれいてた皆に再度謝る。


由衣[本当にごめんなさい……あたしの勝手な行動で皆に迷惑を掛けました……。]


深々と頭を下げる由衣。


女子A[……ほんっとッそうだよ]


その言葉に由衣は頭を下げながら、自分が悪いのだから、そう言われても思われても仕方がないと思いつつ……落ち込む由衣。


由衣[…………]

女子A[でも……アレは……あたし達もあの子が、やり過ぎだって思ってたから……その……由衣が言ってくれて……スッキリしたと言うか……]

由衣[え?……]


顔を上げる由衣。


女子A[まぁ……だから……由衣達が居なくなってから大変だったけど……今回の事は多めに見てあげるッね?いいよね?]


他の生徒に同意を求める女子A。


女子B[まぁ~そーだね(笑)ありゃ~仕方ないっしょ(笑)]

女子C[うん、別にいいよ気にしないで(笑)]

由衣[みんなぁ……]

男子A[そぉ!そぉ!まぁ俺達は全然気にしてないけどな(笑)]

男子B[俺も~別にしょーがねんじゃね?って感じかなぁ(笑)あの状況じゃ、客はあの子のコト可哀想とか言ってたけど、働いてる俺ら側からしたら由衣ちゃんの方が正しいと思うし]

男子C[俺も!俺も!(笑)由衣ちゃんの……]

男子A[お前の意見はどーでもいぃ(笑)]

男子C[なんでだよ~]

由衣[みんな……本当に……ありがとう]


由衣は、また深々と頭を下げた。


女子A[もぉ~いぃから!(笑)頭を上げなさいッしんみりし過ぎ(笑)]


女子Aは由衣の肩を後ろからグイッとお越して、笑顔を見せた。

そして、由衣も笑顔で。


由衣[う、うん、ありがとうね]

女子A[ただ……ね]

由衣[ただ……?]

女子A[実はさ~……由衣達が居なくなってから、次のグループの人達に応援に来てもらったって言ったじゃん…………だから……その……由衣達の休憩時間と言うかフリーの時間がほとんど無くなっちゃったんだよね……(苦笑)]

由衣[あ……そ……そうだよね……]

女子A[それで……申し訳ないんだけど……残り時間は4人で……やってもらえるかな……?他の皆も文化祭回りたいだろうし……]

由衣[あ、うん……あたしが悪いんだしッ全然!……ただ……]

蒼[由衣、あたし達は大丈夫だよッ気にしないでッ……ね!一樹君ッ]

一樹[!あ……う……うん!全然(笑)(え!?てか俺も!!)]

由衣[蒼……一樹……ホントにゴメン……]

一樹[ははは……大丈夫だよ(笑)(やっぱり俺もか~!俺は飛び出してないのに~!)]

蒼[大丈夫だってばッ(笑)]

一樹[(てか!それより!まじかよぉ~~!俺の計画が~蒼ちゃんとのデートがぁ~~~!)]


そんな所へ優斗が戻ってきた。


優斗[わりー……遅くなった(苦笑)]

一樹[おー!優斗!お前おッせぇーよ!俺大変だったんだから~……]

蒼[優斗ッお帰り]

由衣[優斗……迷惑掛けてゴメンね……]

優斗[あ……いや……別に……はは]


少し様子が変な優斗に気付く一樹。


一樹[ん~?どうした?何かお前変だぞ?]

優斗[……あ……いや……実はさ……]


そこへ……優斗の後ろからヒョコっと顔を出す陽葵。


一樹[え!?陽……葵……ちゃん?]

由衣[!]

蒼[!]

一樹[あれあれ~?ど、どーした?……え?てか優斗……どうして?]

優斗[いや……実はさ……]

由衣[……よく……戻って来れたね……?]

優斗[あ……いや……それがさ……]

蒼[ゆ……由衣……け、喧嘩は良くないからね]


蒼が心配して由衣に語り掛ける。


由衣[大丈夫、さっきみたいに取り乱したりしないから]

蒼[……うん]

優斗[ゆ、由衣ッ実はさッ]


優斗が説明をしようとしたが、由衣は……。


由衣[由衣は黙ってて]


と言い、由衣は優斗の肩をグイっと横に押し、陽葵の前へと行った。


優斗[……ッ……]

陽葵[…………]

由衣[……どうして戻ってきたの?]

陽葵[…………あたし……その……]

由衣[なに?……ハッキリ言ったら良いじゃん(この子……どーせまた何か企んでるんでしょ)]


優斗がたまらず説明しようとする……。


優斗[お、おい…由衣ッ陽葵は…]

由衣[だからッ優斗は黙っててッあたしはこの子に聞いてるのッ]

優斗[いや……でも……]

陽葵[優斗先輩!…………だ、大丈夫ですから…自分で言います……]

優斗[陽葵……]


陽葵はキリッとした顔で由衣を見た。

由衣はそんな陽葵の真剣な顔に少し腰が引けていた。


由衣[な……なによッ]

陽葵[先程は!本当にすみませんでした!]


頭を深々と下げ謝る陽葵。

由衣は陽葵の思わぬ行動に驚いて言葉が出ないでいた。


由衣[…………]


先程の状況を知っている周りの皆も、驚いて少しざわついていた。

そんな中、一樹が一番最初に声を掛けた。


一樹[陽葵ちゃ~んッ(笑)自分から謝るなんて凄いじゃん~!(笑)てか、ほらねッやっぱり陽葵ちゃんは良い子なんだよ!(笑)]


そこへ他の女子達もやってきた。


女子A[あなた…自分が悪いことしたと思って……謝りに来たの?……]

陽葵[そ、そうです!……自分でちゃんと謝らないとダメだなと思い……優斗先輩に無理矢理お願いして……楽しく皆やっていたのに……あたしのせいで場を悪くしてしまって……本当にすみませんでしたッ……]


陽葵は、またしても深々と頭を下げた。

それを見た女子Aは……。


女子A[…………ねぇ……皆……一応……こうやって謝りに戻ってきてくれた事だし、許してあげてもいぃんじゃないかな?……こんなに深々と頭下げてくれてるわけだし……(苦笑)]

女子B[ん~まぁ~いぃんじゃない?逆にココまでしてるのに、許さない方が大人気ないって言うか(苦笑)]

男子A[俺も別にいぃと思うけど~なぁッ?]

男子B[うん、そうだね(笑)俺も別に]


クラスの皆は、陽葵の誠心誠意こもった謝罪を受け入れ、許してあげようと言う雰囲気になっていた。


女子A[由衣……は……どう思う?]

由衣[え…………(なんか……もう……コレじゃココで許さないなんて言ったら……あたしだけ悪者じゃん……)ま……まぁ……別に……あたしも言い過ぎた面もあるし……]

女子A[うん……じゃぁ~さっきの事はコレでおしまいッ文化祭もう少しあるしッ変な空気のまま終わりたくないじゃん(笑)]

蒼[そうだねッ良かったね陽葵ちゃん]


蒼は陽葵にそう言って微笑み掛けた。


陽葵[あ……ありがとうございます]

蒼[由衣も、切り替えて、あと少し頑張ろう(笑)]

由衣[……う、うん]

優斗[(ふぅ~……取り敢えず……丸く収まってよかったわ……)]

女子A[それじゃぁ~さぁ……そろそろ……時間だし4人集まったみたいだから……あたし達はこれで~いいかな?]

由衣[あッ……うん、ゴメンねッありがとうございました!]

女子A[いえいえ!(笑)てか、逆に4人だけでやらせてゴメンねぇ(苦笑)]

蒼[うぅんッ大丈夫だよ(笑)]

女子A[それじゃぁ~ヨロシク~]


残ってくれいたメンバーは教室から出ていった。


優斗[え?ん?てか4人だけで?]

由衣[あッ……ゴメン……優斗に説明してなかったね……実はね……]


由衣は優斗に事情を説明した。


優斗[なるほど……そっかッまぁ仕方ないし大丈夫じゃねーか(笑)なんとかなるだろ]

由衣[優斗……ゴメンね]

優斗[いや、いーってッ気にすんなよ(笑)]

由衣[ありがとう(優斗はやっぱり優しいなぁ……)]

優斗[それじゃ~頑張って行こうか]

蒼[うん!]

由衣[うんッ]

一樹[おー!(てか、なんで俺も……誰か1人くらい気付けよッおいッ)]


4人で再開しようとしていた時、陽葵が……。


陽葵[あ!あの!]

優斗[あ……(やべ……陽葵のこと忘れてた……)]

由衣[あ……あなた、まだ居たの?……]

陽葵[い、いましたよッ……ずっと……]

蒼[どうかしたの?]

陽葵[あの………あ…あたしもッ……手伝います!]

由衣[はぁ?]

優斗[え]

蒼[え]

一樹[マジ!(笑)やたー!ホントに~(笑)]

由衣[ちょッ……な、何言ってんのッ!?ダメに決まってんじゃん!ねぇ!?そーでしょッ?]

一樹[え~~!なんで~いいじゃんッ!なー?優斗!蒼ちゃん!]

優斗[あ……んー……そぉ……だなぁ……(どうする……正直……4人じゃキツイし……手伝ってもらえると助かるけど……でも……由衣の気持ち考えたら……それに……クラスメイトじゃないやつに手伝わせるのは……)]

蒼[んー……あたしは…]

陽葵[な…何でもやります!あたし……迷惑掛けたので……雑用でも良いのでッ手伝わせてください!]


そう言うと陽葵は頭を下げた。


一樹[ほら~!本人もこうやって頭下げてるわけだし~それにさッ4人じゃ流石にキツイって~陽葵ちゃんが手伝ってくれたら助かるでしょ!]

由衣[………ッ……(確かに……4人じゃ……どう考えてもキツイ……それにあたしも悪いわけだし……)……優斗と蒼は……どう思う?……]

優斗[あ……ん~そうだなぁ……]


優斗が由衣に小声で。


優斗[由衣……その……陽葵……が一緒でも……平気か……あ……いや……その……さっきの事もあるわけだし……]

由衣[……正直嫌だけど……あたしが迷惑掛けた手前……皆にも負担掛けたくないし…………手伝ってもらっても良いかな……って思い直した……(それに……優斗にコレ以上嫌な女って思われたくないし……)]

優斗[……そうか……]


優斗が振り向き。


優斗[蒼は、どうだ?]

蒼[あたしは陽葵ちゃんに手伝って貰えるなら、手伝って貰った方がいいかな(笑)人数いた方が助かるし、それに陽葵ちゃんの誠意が伝わってきたしねッだから陽葵ちゃんッヨロシクです(笑)]


そう言って、蒼は陽葵に微笑み掛けた。

陽葵は蒼の笑顔に顔を少し赤くさせ。


陽葵[(うッ……笑顔がマブシイッ……由衣さんって人も可愛いけど……よくよく見るとこの人……ズバ抜けて可愛い!……こんな可愛い人が近くに居たら優斗先輩は……くッ……でも負けたくない)……あ……ありがとうございます!頑張りますので!]

優斗[だってさ、じゃぁ~皆手伝ってもらってOKだな?]

一樹[OK!OK!もちろん!(笑)だはははッ楽しくなりそうだな(笑)]

優斗[あ……でも……陽葵はクラスの方大丈夫なのか?]

陽葵[その辺は…大丈夫です!あたしは1日目に役割が終わって2日目の今日はフリーなのでッ]

優斗[そうか……なら良いけど]

一樹[あッそうだ……陽葵ちゃんの衣装どうする?]

蒼[あ、そうだよね……う~ん]

優斗[そうか……忘れてた……]


皆が悩んでいると、由衣が……一言ボソッと。


由衣[……女子Bさんの貸してもらったら?……背丈だいたい一緒ぐらいでしょ……]

一樹[おー!そーだね!由衣ちゃん冴えてるね(笑)]

優斗[なるほど…やるな由衣(笑)思い付かなかったわ(笑)]

蒼[そーだねッ女子Bさんと同じぐらいかもッ由衣良く見てるねッフフフ]

由衣[べッ別に!……な、何となくだし!ほら、さっさと一樹借りてきてよ!]

一樹[またまた~照れちゃって~(笑)由衣ちゃん流石ですぅ~(笑)]


由衣は少し顔を赤くさせながら。


由衣[いいーから!一樹は早く借りてきて!]

一樹[はいはーい(笑)]


そんな様子を優斗と蒼も微笑ましそうに見ていた。そんな視線に気付いた由衣は。


由衣[ちょッちょっとッ優斗も蒼も何よッ]

優斗[いや、やっぱ由衣は何だかんだ言って、面倒見が良いし、優しいよな~って思ってな(笑)]

蒼[うんうん(笑)]

由衣[な、何ッ?どーせッそうやってからかってるんでしょ!]

優斗[してねーって(笑)本当にそう思ったから言っただけだ]

蒼[あたしも本当にそう思ってるよ由衣ッ]

由衣[ふ、ふーん……べ、別に良いけどッ]

陽葵[…………(やっぱり優斗先輩は由衣さんって人とも仲良いんだ……)]


何だかんだ言って由衣は少し嬉しそうだった。

そして、一樹が衣装を借りてきて、陽葵が着替えた。


蒼[うんッ凄いね!ピッタリじゃん(笑)可愛いねッ]

優斗[そーだなピッタリだわ(笑)]

由衣[そ、そーね(……可愛い……)]

一樹[陽葵!…………カ、カワイイ~!(笑)似合ってる!似合ってる!流石です由衣様のお陰です!~あんた天才ですなッ(笑)]

由衣[だ~か~ら~!一樹!]

一樹[あははは(笑)すいやせーん!(笑)]

陽葵[あ、ありがとうございますッ……何から何まで……]

一樹[いーってことよ(笑)だって手伝ってもらうのはこっちだしな(笑)]

陽葵[…………(少しでもアピールしとかないと……)優斗先輩ッ]

優斗[ん?どうした?]


陽葵は顔を少し赤くさせ、手を膝に乗せ少しかがみながら胸を強調し上目遣いで。


陽葵[ご……ご主人さま……お、おかえり……なさいませ…………ど…どうですか?先輩ッ……]

優斗[……ッ……な……]

一樹[お~ぉッ(笑)]

由衣[なッ!]

蒼[え……]


優斗は、それを見て顔を赤くさせ、言葉を詰まらせていた。


由衣[はいーーストーップッ……何をしてるのッ]

陽葵[え……あ……いや……こんな風にすんじゃ……ないんですか?……]

由衣[まぁ……少し合ってるけどッ違うから!ちゃんと教えるから、ちょっとこっち来てッ蒼も手伝って]

蒼[あ、う…うん(苦笑)]

由衣[(ったく……この子やっぱり気を抜けないわ)]

陽葵[(……ッ………やっぱりこの人も……)]

蒼[…………]


陽葵は教室の端で由衣と蒼に接客の仕方とメニューを教わっていた。

気になる優斗は陽葵達の方を見ていた。


一樹[なぁ~優斗~陽葵ちゃんメイド服可愛いよなぁ~(笑)へへへッ]

優斗[……あぁ]

一樹[さっきの胸強調しながらの上目遣いとかヤバかったよな~(笑)]

優斗[……あぁ]

一樹[彼氏居るのかなぁ~?(笑)]

優斗[……あぁ]

一樹[…………っておいッさっきから俺の話し聞いてねーだろッ]

優斗[……ん?あ……え?わりー何だって?はは……(苦笑)]

一樹[はぁ~~そんなに気になるのか?]

優斗[え?はぁ?何が?]

一樹[いや、気になってるだろ…陽葵ちゃんの事……大丈夫かなって]

優斗[……別に気になってねーよ]

一樹[いや、気にしてるねッ]

優斗[…………]

一樹[……ふーッ……大丈夫だってッ由衣ちゃんは陽葵ちゃんをイジメたりするようなダッセー人間じゃねーからッ]

優斗[!……お前……知ってたのか?……陽葵が……昔イジメられてた事……]


一樹は少し頭をかきながら。


一樹[ん~……まぁ……本人に聞いた……]

優斗[……そうか……]

一樹[大丈夫だって!……てかお前も知ってんだろッ由衣ちゃんはそんな人間じゃないって事ッ]

優斗[……まぁ]

一樹[だったらッそんなに心配してねーでッ由衣ちゃん信じてやれよッ]


一樹が優斗の背中を手のひらで、バシッとたたく。


優斗[……痛ッ]


優斗が由衣達の方を見ると、由衣は一生懸命、陽葵に色々と教えていた。

そんな光景を見た優斗はホッとしていた。


優斗[…………だな……ありがとうな一樹(笑)]

一樹[へへッどーいたしましてッ(笑)後で焼き肉奢れよッ(笑)]

優斗[焼き肉かよッ!?たけーなッ…]

一樹[別にいぃだろ~(笑)内緒でたっぷりと稼いでいらっしゃるユ・ウ・ト・サ・マッ(笑)]

優斗[ハハハ……しゃーねーな(現金なやつ……やっぱりコイツに稼いでるコト言わなきゃ良かったわ……)]

一樹[ははは(笑)(それぐれーしてもらわねーとな!……何せ俺は関係ねーのに……今もこうして働いてんだからな……)]


その後、5人は何とか乗り切り、全て完売したため早めに喫茶店を終了したのだった。







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