第276話・女性をオブジェクトとして見る感性
「女性をオブジェクトとしてしか見れない人間」という感想を読者さんから頂いた。ボク自身としても、自分の感性、女性に対する感性、おんぶしてもらいたいな、
てな欲求は、そういう感性、女性をオブジェクトとして見てるのかな、とは感じることあったので、この読者さんの感想は、図星なのだ。
この連載では何度も出てきてる女の子ユウカにひさびさの再会をしてもらい、このオブジェクト感について、訊いてみることにした。ユウカは、出会ったときには
女子高生だったが、もう卒業していて、たまにこうしてボクと会ってボクのワガママを受け入れてくれる153センチの小柄女子。
「おんぶさせられてる、乗られてる側のユウカとしては、私のことオブジェクトとして見てるなぁ、と感じるものなの?」
「オブジェクトとしてかぁ、、オブジェクトとしてのみとは感じないけど、オブジェクト感は感じるかも」
「オブジェクト感あるのは嫌?」
「嫌じゃないよ、そこが面白いっていうのもあるし」
「こんな話してたら乗りたくなっちゃった、、乗ってもいい?」
「えーーっ、私をおんぶオブジェクトと思ってるでしょ、クロさん」
「オブジェクト率は3割以下だよ」
「ホントかなぁぁ、おんぶしてくれる女の子なら私以外にも乗りたいんでしょ?」
「そこを突かれると、たしかに他の女の子にも乗りたい気持ちは否定できないわけで、でもそれがオブジェクトって見てることになるのかなぁ?」
「ちがうかもね」
そんなこんなな会話をしながら、ひさしぶりに懐かしいユウカのおんぶに乗ると、なぜか、懐かしい感触よりも、新鮮な感触のほうが強かった。数か月前のユウカの乗り心地とは違って、どことなく、しっとり感があるのだ。
「どう? オブジェクト感ある?」とユウカ。
「前回とは違うオブジェクトになってるよ、ユウカの身体が大人の女になってってるのかなあ」
感触の差異を確認するように、ボクは、ユウカの上で乘ってる態勢を微妙に変えてみたり、ユウカの腰クビレを挟む両足の力を入れてみたりして、クィックイッと揺らしてみたりしていると
「あーっ、クロさん、この動きが、私をオブジェクトとして感触を探ってる感じするよー。このクィックイッつていう動き、私を物のように扱ってるーー」
「えっあっ、ごめんなさい、ユウカ。クィックイッやめるね」
「あっ、いいのよ。この・・物として扱われてる感じ、粗雑な男の人に乗られてる感じで、自分が女であることを意識させられるんで、おもしろいの」
クロさんが、自分が気持ちいいように私の身体を動かしたり、クロさんのアレが
熱くなったり硬くなったり、私の身体に女を感じてくれてるんだなって。私がMの
素質ありなのか、いや、女の多くにはこの感覚あるとおもうよ。。特にクロさんの
ような、おんぶフェチさんの場合、こっちはなにもエロいことしないのに、純粋に
の身体に感じてくれてるっていう嬉しさ。
オブジェクトとして扱われてて、っていうか、私はオブジェクトとしてそこに存在してるだけなのに、そんな私に女を感じてもらえてるって、クロさんって、女に女を感じる感性が繊細なのよ。
ってことは、女性をオブジェクトとしてしか見てないっていうのは、女性に女を感じる繊細さとしては、誉め言葉なのか。そうね、私はそうおもう。おんぶで感じてくれるなんて嬉しいよ、わたしって女なんだって思わせてくれて。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます