第269話・歩道でお馬さんしてくれた女の子のお膝ケアー

 昨今の日本は、都会の街中の一画で、かわいい女の子が男女仲間と道端でごろごろしてても、それほど通行人が異様視する光景ではなく、都会のよくある景色として

目が慣れちゃってる。そんなこともあって、体力尽きてへろへろのアヤカと、元気でキャッキャなミクとボクの3人で歩道の段差に座り込んでる光景も、ごくふつうの

街の景色だ。

 ボクたちは、アヤカの体力復活を待つことにしたわけだが、待ってるこの瞬間にも、この状況ならではの何かを楽しみたいという心があった。っていうか、アヤカはなかなか復活しないんではないかと、ボクをおんぶして歩けるほどには・・。では

なにか他のこと考えないと、、

「アヤカ~、両手をこういうふうに地面に着いてみて。ひざも着けて」

「はい、こうですか?」

「うん、これなら、おんぶで疲れてるアヤカでもできるね。アヤカのデイパックはミクに持たせて、ボクは、アヤカを四つん這いのお馬さん姿勢にすることに成功した。

「この部分を低くして」と、ボクは、アヤカの腰の部分を上から押して、四つん這いアヤカの背中のラインが低くたわむように湾曲させる。

「そうそう、、この背中のカーブが女の子の身体って感じで、いいんだよ」

と言いながらボクは、アヤカのその最も低くたわんだ部分に跨り、ドッカリと座って、両足を浮かして全体重を乗せると、なんと座り心地の良いことか、身長160以上ある細身の女の子のお馬さんは、この低くたわませた反り腰姿勢がいい感じなので、座り心地がナイスなのだ。

「おんぶはできなくても、お馬さんならできるよな、アヤカ」

「ハイ、でも・・」

「でも、なに?」

「クロさんに乗られてるの重くて、キツいんです」

「ごめんね、重くてキツいのに・・」

「私の上に乗るの終わりにしてもらえないんですか?」

かわいい女の子に泣きそうな声でこんな言われ方されたら、さすがのボクもこれ以上なんか乗ってられなくなっちゃう。

「わかった、終わりにするよ。その前に、このお馬さんで、ここらへんだけでいいんでちょっと歩いてほしい。そしたら終わりにするよ」

「はい、わかりました」と、アヤカは、ボクを乗せて四つん這いで歩き始めてくれた。女の子のしてくれるお馬さんにはボクも何度も載ってきているが、止まってる女の子に乗ってるだけなら、乗り心地いいなぁなんだけど、歩かせるとかなり揺れるので、乗ってるこっちとしてはバランスとるのもけっこう大変。

 そして今回感じたのは、女の子がヒザで一歩を置くごとに、コンっと堅い感じの振動がボクの座っているお尻に伝わってくるのが、女の子がボクを乗せてヒザで歩いてくれてるんだよなー、というありがたみ。

「ヒザ痛くない?」

「はい、ヒザは大丈夫です」

この言葉を聞いて、ボクは安心して、女の子のヒザによる一歩一歩のコンコンって

いう振動を心地よく感じ「おんぶばかりでなく、お馬さんもいいなあ」と。

しかしやはり、女の子のヒザが擦り傷にでもなってないか気になったので、2分ほど歩かせたところで降りてあげた。

「ヒザ大丈夫?? 見せて」と見せてもらうと、ちょっと擦り傷になっちゃってた。

「あーー、女の子のかわいいおヒザに傷つけちゃってごめんなさい」と、ボクは、

アヤカのおヒザの傷口にキスをして舐めた。

「唾液には殺菌効果があるから、とりあえず舐めとくね、しみる?」

「大丈夫です、痛くないから」

「女の子の肌に傷つけちゃったのは男としてダメだよね。しかも大切な大切なボクのおんぶガールなのに・・、ごめんなさい、アヤカ」

「うん、でもそんなに舐めなくていいですよ、地面に触れてたヒザだから汚いし」

「汚れてるから綺麗に舐めてるんだよ。大切な大切なボクのおんぶガールのかわいいおヒザだもん。一生大切に乗るんだから・・」

「えーーっ、一生おんぶなんて・・」

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