第262話・女の子のおんぶ上快感で2つの現実が交錯する

「足でギューッと挟まれると、腰骨と脇腹が痛くなって、お腹も痛くなっちゃうんです。おんぶしてるだけでも大変なんですから・・」

「ごめんなさい、あっちょっと待ってえ。あっ出ちゃったぁぁぁ。いま出ちゃってるところだから、絶対に降ろさないでね」

「えっ、出ちゃったってどういうことよ?」

「ミキの身体に感じて、アレが出ちゃったん、恥ずかしいから、これ以上を言わせないでー。おんぶで出ちゃったなんて、女としてミキの勝ち、男としてボクの完全敗北だよー。ボクのアソコが大きくなっちゃってるの、背中で感じ取れてる?」

「えーーっ、背中になにか当たってるなぁと思ってた、そういうことだったのー?

どうすればいいのよー?」

「とりあえずしばらく、このまま、おんぶしてて」と言いながら、ボクはミキの背中の上で、小刻みに揺らしながらギューッと握り締めるように抱き着きながら、悦楽の快感を味わいながら射精を続けた。

「ギューッとしちゃってゴメンね、苦しくしちゃってゴメン、お腹痛くなっちゃったら、ごめんなさい。でも今ボクは感じちゃってて止められないの」

 ミキは「うん」と言うと、無言のまま、ボクをおんぶしたまま、そこに立ち尽くしている。住宅街の道路に棒立ちしている上げ底靴のキュートな女の子の上におぶさってる男が、女の子の背中の上で射精している瞬間だということなんかに、通行人たちが気づいていないことを願いたい。

 そんなことを気にしつつも、ボクは、女の子のおんぶ上で、ハァハァと息も粗く

なりながら、悦楽天国を享受し、女の子のおんぶで快楽の絶頂という現実と、目の前に見えるふつうの住宅街の光景という現実に、幸せ過ぎる困惑。幻想のような妄想のような夢のような感覚なのに、そこにあるものは、そこで行われてることは、すべて現実であって、夢でもなければ幻でもない。

 おんぶしてもらってるボクのほうが、ハァハァと息切れしそうになってるって、

なんかすごく恥ずかしいけど幸せというかお得感。そんな恥ずかしいボクを黙って

おんぶして立ったまま頑張ってくれてるミキに

「もうボクは、足腰に力入らないくらい脱力しちゃってて、自分の足ではしばらく

歩けないので、駅まで行くのはキャンセルして、ミキのアパートで少し休ませてほしい。アパートまでこのままおんぶして。駅より近いからいいよね」と。

 あれほど、イヤだ私が乗りたいと言っていた女の子が、「うん」と従順になってくれてるのは、男が感じて出ちゃって歩けなくなっちゃったのは、女としての自分の

責任という、イイ女としての意識があるからだろうか。

 イイ女としての自信と意識がある女性ほど、男がこうなっちゃったことに対して、自分の責任との意識をもって最後まで面倒見てくれる。なのでやっぱり、おんぶで

乗るなら、イイ女に乗ろうね。

 ミキは、お腹が痛いとももう言わずに、ボクをおんぶして自分のアパートに向かってユーターンして歩き出してくれた。上げ底靴なので、歩きにくそうな歩調なのが、そのたどたどしい揺れが、コレまたたまらない罪悪感萌え。。かわいい女の子の部屋に入れてもらえることを夢見心地で期待しながらの、女の子のおんぶ上で揺られて・・・なんて幸せなんだろ。

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