第256話・華奢な細い女性の上に男が乗ってる影絵エロス

 ウエストのこれほど細い女性のおんぶに乗ったのは初めてかもしれない。この特別感な乗り心地は、ボクの股間の感触から伝わってくる。女性の身体におぶさるボクの両足の開き方が、女性の身体の細さによって、開き角度が小さいのをびんびんに感じるのだ。足の開き方が小さいからということで、特に股間が気持ちよく快感になるわけではないのだが、細い女の子に70キロの俺様がどっかりと乗っかってるんだな、ってな萌え感情としては最高級感な。

 女性はボクをおんぶして歩き始めてくれた。足の長い背の高い女性の上に乗ってて感じる一歩一歩の振動が、これまた悦楽の極地。細い女の子に乗ってるという罪悪感にくわえて、背の高い女の子の上に乗ってるんだという優越感。この優越感は、

70キロの重い荷物を背負わされてる女の子の対する優越感なのか、ボクたち仲良しおんぶカップルのまわりを自分の足で歩いている人たちへの優越感なのか。もちろんその両方の合算ではある。

 背の高い女の子に乗ってる感は、上に乗ってるボク自分自身の足先が宙ぶらりんに揺れているその足先の位置の高さからも、女の子がボクをこんな高い位置に持ち上げてくれてるんだなぁ、ってな特等席感。強い日差しによって地面に投影されているボクたちおんぶカップルの細長い影がまた最高に良い。

 影を見ればみるほど、折れそうな細い女性の上に大きく重そうなボクという男が

ドスンと乗っかってるアンバランス感が、これまたボクの性的興奮をうずうずさせてくれちゃって、ボクはまた例のクイックイッという動きを2度ほどやってしまい

「それやらないでください、腰骨が痛いんで」「あっ、ごめんなさい」と。

 ついつい、女性の細いウエストを股間のアレでもっと感じてみたいという欲望に

押されて、クイックイッをやってしまったが、女性はカツカツッと歩いてくれてるので、その振動でもじゅぶんボクを感じさせてくれてるといえばそうなんだが。

 強い日射もあって、女性の黒衣装は背中や首筋にじんわりと汗のにじみが出てきた。ボクは、自分をおんぶしてくれてる女の子の汗に、ボクのためにこんな重労働してくれてる女の子の汗にまみれるのがなんとも愛おしい。

 汗というのは不思議なもんで、最初のうちはあまり出てなかったのに、ちょっとでも一度出始めると、そのままびしょ濡れになるくらいにすぐになってしまい、ボクは、この瞬間が好きでたまらい。綺麗に爽やかだった女の子が、ボクをおんぶして歩いてくれてるがために汗でびしょ濡れになってく過程。そんなふうに、女性の身体がしっとり感に包まれてゆく過程を、今回もボクは、おんぶ上で堪能させてもらえている。しかもこんな背の高い女の子の高度感あるおんぶからの目線で。背の高い女の子のおんぶって、やっぱり高級感で嬉しいよね。

 そんな感じで、汗まみれになってゆく女性のおんぶを楽しんでいると、

「もうおんぶ終わりにしていいですか? 重くて腰も痛くなってきてて・・」と女性からお願い口調で言われてしまった。こういわれてしまっては、今のこの気持ちのいいおんぶから降りなければいけないのはわかっているのだが、その冷静な判断をできなくするくらい、今ボクの股間が跨ってる細いボディーの魅力はエロすぎた。

「いますごく感じちゃってるんで降りたくないんです、もうすこし歩いててください、あっ、、この歩く揺れが気持ちいい・・」

「えーーっ、そんなぁ。重くてもう、、手も痺れてきて・・」

「ごめん、もうちょっとでいいんで、頑張って、気持ちいい最高の瞬間なんで・・」

「なんでワタシこんなことをしてんだろ・・」

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