第244話・女子中学生高校生のウマに乗って騎馬戦開始
女子高生たちは、騎馬戦のゲームは、どのようにす進めるのだろうか。一般的には、乘ってる騎手のハチマキや帽子を取るか、騎手をウマから落とすかであろう。しかしそれだと、男のボクが有利すぎる。というわけで話し合いになった。こういう話し合いも、女の子の上に座ったままする、ってのが、なんとも言えないお得感。
ルールも決めないうちにさっさと、ボクが騎馬戦ウマの女の子に乘ってしまったからこういうことになってるのだろうか。あーだこーだと騎手たち3人で話し合ってる間も、ボクの左側を支えてる女子中学生のアヤは大変そうで、ボクの座ってるお尻の下の細腕をモゾモゾさせていた。
「じゃあ、単純に、騎馬戦ウマでの駆けっこ、スピードレースにする?」とボクから提案してみると、
「それだと、男の人が乗ってるツキコの馬が一番不利になるんじゃ? 重いでしょ」
「そうだね、じゃあ1周回るごとに騎手交代して、みんな3周するのは?」
上に乘ってる女の子2人も「そうしようそうしよう」ということになり決定。上に乘ってる3人の意見で決めてしまったが、この広いグランドを3周もさせられることになった騎馬がわの女の子にとっては・・、特に、重いボクにもうすでに乗られてる3人ちゃんにとっては・・。
やはり、ボクの乗ってるウマ娘たちは、他二組にどんどん離されて、最初っから、ビリッけつ。そりゃ仕方ないよね。ボクの体重は70キロ。女の子たちは、彼女たちの中でも軽い子を上にしてるので40キロくらいだろう。30キロの差は大きいよね。しかもボクが乗ってるのは2人が小さい女子中学生だもんね。
レースの勝敗はどーでもいい。女の子3人の上に乗せてもらえて、その女の子たちが必死で走ってくれてるこのシアワセ感。。グランド1周は、体感してみると、けっこう長い、女の子たち大丈夫だろうか。まあ3人でボクを担いでるのだから、1人におんぶさせるのに比べれば女の子たちにとっても、それほど大変ではないかもね、と思えば、楽な気持ちで乗ってられる。
やはり、おんぶで走ってもらうのに比べると、騎馬戦ウマでの走りは速い、ってことは、顔に受ける向かい風の強さから実感。湿気のある春風が頬に当たるのが、なんとも気持ちいい。こんなふうに気持ちよくなってくると、調子に乗っちゃうのがボクの悪い癖、とはわかっていても仕方ない。
「よし、いいぞいいぞっ、もっと速く走れツキコ」
ツキコは加速してくれた。
「アヤ、頑張れっ、ツキコから離れないようについてけ」
女の子に上から命令しながらの、騎馬戦走りの乗り心地は、乗り心地良いとはいえない激しい揺れだが、その揺れと振動、向かい風などからかんじ女の子たちの
熱き頑張りを感じ取れる気持ち良さが最高。ついつい「走れ走れ、もっと速くっ」と命令してしまう。
しかし、アヤの細腕がボクの重みに耐えられず、先頭を行くツキコから離れてしまったー。右側のランも、アヤの離脱で負担過剰となり転んでしまった。騎馬戦ウマが崩壊する。その瞬間にボクはツキコの背中に乗り移り
「ボクを落とさずにゴールすればゴールだよ、このままおんぶで行こう」と。身長160くらいのツキコは1人でボクをおんぶして走ってくれようとしたが、足取りは重く止まってしまった。
精魂尽きて立ち止まってる女の子のおんぶら乗り続けるには、他の女の子たちの
視線がさすがに痛く突き刺さったので、ボクは、ツキコのおんぶから降りて、歩いてゴールとしようとしたが、靴を履いてなかったんだった。
「靴脱いじゃってたんだよツキコ。靴のとこまでおんぶして・・」
「えーーっ」
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