第243話・河川敷で騎馬戦する女の子に乗せてもらう

 春の訪れを感じる、3月上旬の風の強い午後、ボクはその風を楽しむように、都区内を流れる川の堤防を歩いていた。空気は、雨が降り出しそうで降らない湿気を含んだ生温かい感じ。

 河川敷のグランドでスポーツしている人たちの姿を眺めながら向かい風に心地よさに浸っていると、河川敷のグランドの一画で、若い女の子たちがキャッキャと騒ぎながら2組で騎馬戦をしている、これは見逃せない、と、ボクは堤防から降りてゆき、女の子たちのワイワイキャッキャッ騎馬戦を見ることにした。

 ボクには、女の子に自分が乗っかりたいフェチがあるだけでなく、他人たちが乗っかりっこしているのを見ているだけでも性的に感じてしまう性癖がある。そんないやらしい性癖で見つめられていることを女の子たちって、本能で感じ取ってしまうとこあるのだろうか。しばらく見てると、それまでワイワイキャッキャッだった女の子たちは恥ずかしそうに騎馬戦をやめてしまった。

「あっ、ごめんごめん、騎馬戦続けてて。。元気な女の子観てて楽しいから。撮影

なんかしないから安心して続けてよ」といいながらボクは歩み寄っていった。しかし、女の子たちは、騎馬戦ウマのフォーメーションを解いてしまっていた。 

「部活かなにかの練習ですか?」と訊くと

「練習ってほどではなくて、ちょっと運動しようかなって・・」

「高校生?」

「ハイそうです。アヤとラン2人だけ中3だけどね」

みんな同じようなデザインの体操服を着ていたから中高一貫校だろうか。

「ボクの名前はクロっていうんだ」と自己紹介したあとで

「騎馬戦やろうよ」ってハッパをかける。

リーダー格っぽいセミロングの女の子が

「うん、ウマ組もうっか、どういうふうにグループ分けする?」と。

 なるほど、女の子は全員で11 人だから騎馬戦ウマを4人×2組作って、3人が余ってしまう、ってわけか。

「じゃあボクも参加するよ、それで3組作れる」

女の子たちはワチャワチャと3グループに分かれたのでボクは、3 人チームのとこへ自動的に入る。中学生2人のいるチームになった。

 ボクは話し合いもなにもせず、リーダー格っぽい高校生のツキコを先頭にし、後ろ2人に女子中学生を配置して、しゃがませた。

ツキコの「えっ、乗るの??」という声に

「うん、ボクは上に乘るよ」

「あっ、はい」

と騎馬戦ウマのフォーメーションを組んで、素直にしゃがんでくれた。

 ボクは2人の女子中学生の細腕の上に跨るように座って、両足を前後の女の子が組んだ手のひらの上に乗せる。女の子の騎馬戦ウマに乗るのは、数か月ぶりのひさびさだが、やはり、この優越感というか、お得感な乗り心地は、たまらないぜ、男冥利だぜ、である。女子中学生の細腕の座り心地はなかなか最高の感触で、これまたボクの両足を乗せている女子中学生の掌が小さくてかわいいのが、たまらない。

女の子のこんなかわいい手で持ってもらってるボクの足、靴を履いたまま、泥のついた靴底を、いたいけな女の子がかわいい小さい手のひらに乗せるのは申し訳ないので、足を乗せる前に、両側の女の子に脱がしてもらった。

「じゃあ、立ち上がって」というと、3人はボクを乗せて、スーッと立ち上がった。女の子の騎馬戦ウマに乗る幸福感の中で、このときの浮遊感は、何度味わっても最高の瞬間なのだ。そして、立ってもらったあとの騎馬戦ウマ上の高い目線からの眺めと、ボクのお尻の下でモゾモゾと動く女の子の細腕の愛くるしい感触の融合が、女の子の上に乗っかってる気持ちよさを再確認という幸福感。。

 ボクを乗せてる女の子たちは、こんなかんじですぐにフォーメーションになったのだが、他の二組の女子高生たちは、誰が上に乘るかでモメたりしてて、なかなか騎馬戦ウマの形を作れない。それをボクは、女の子の上に乘って待ってるのも、至福の時間。。男のボクを乗せて待たされてる女の子たちは大変かもしれないが、女の子たちの大変さを感じることで、悦楽の境地になるのは、乗っかりフェチのボクとしては仕方ないことだよね。

 そんなこんななうちに、二組の騎馬戦ウマも立ち上がって、騎馬戦開始の準備は整った。さて騎馬戦なのだが、ボクのお馬さん女の子たちはもう疲れが出始めてるではないか、特に左側の女子中学生のアヤはもうかなりツラそうだ。

 ボクにとっては、騎馬戦の勝敗はどーでもよくって、左側でボクの足を持ってくれてるアヤの頑張りに「女の子に乗ってるお得感」を感じ始めていた。


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