第240話・ダイエット痩せすぎ女子のおんぶに乗った

 第200話で記した、汚部屋ギャルからDMが来て、再会することになった。前回のときは、名前で呼び合う仲になれてなかったのだが、今回は「マミカって呼んで」とのこと。ボクとマミカは同一の駅が最寄り駅のご近所同士。駅前で待ち合わせしたのだが、なかなか来ない。まあ過去話でも記したような病的のとこある女の子なので

ドタキャンもありうるかな、と。とりあえず35分遅れで来た。

「遅れた罰として、あとでおんぶしてもらうよ」

「えーーっ、急いで来たんで疲れてるのに、おんぶだなんてムリー」

「今すぐじゃなくていいよ。食事とかして元気になっからで」

 そんな感じでファミレスで食事してから、マミカのアパートへ行くことにする。

「えーっ、わたしの部屋、汚いしー」

「マミカのあの部屋、ボク好きなんだぁ」

 駅前ファミレスから10分ほど歩いたところから、ボクはマミカにおんぶしてもらうことにした。

「食事のあとは満腹で、身体が重いからあまり長い距離歩きたくないんだ。だから、マミカ、おんぶしてよ」

「私だって食事のあとなのよ。しかもクロさんいっぱい食べて重くなってるじゃない。そんな重いのおぶえなーい」

「遅刻した罰としてのおんぶだよ」と言いながら、ボクはマミカを中腰にさせて、その上に、そろーりと乗った。マミカはかなり細身なので、飛び乗るのは転ばしちゃう危険があるから。

 で、今回マミカのおんぶに乗って、能天気なボクもさすがに驚いたのは、前回よりも明らかにげっそりと彼女が痩せていたこと。背骨のごつごつ感、肩甲骨、肋骨、

鎖骨などが、目で見た感じでもわかり、当然、おんぶで乗ってる肌感覚としても、

骨がコリコリと当たる感触はちょっと不気味ともいえた。こんなげっそりと痩せてる

女の子のおんぶに乘っていていいのだろうか、と。

「マミカ、前回よりもかなり痩せたんじゃない?」

「うん、かなり頑張ってダイエットしたし」

「ダイエットで痩せたんだ。。ならよかった・・病気とかじゃないなら」

 骨がコリコリと当たるおんぶは、女の子特有の柔らかい身体に包みこまれるおんぶのような乗り心地のよさは無かったが、こんな骨皮な女の子におんぶさせて、乘ってる自分はメシ食ってお腹ふくれてる、てな。飢えてる奴隷の女の子におんぶさせてる満腹の王侯貴族のぼんくら男ってな、罪悪感というか支配欲というか。

 特に、腰クビレを両足で挟んでることで感じる、マミカの腰骨がボクの太もも内側に与えるコリコリ感が、なんともいえない「細い女の子に乗ってるんだ」感。もうひとつは、ボクの両手を乗せてるマミカの両肩の鎖骨。ここでも、痩せすぎともいえるマミカのボディー、鎖骨がクッキリと浮き出ているのだ。

 こんな骨と皮みたいな痩せすぎの女の子が70キロの満腹の男をおんぶして歩いてるって、かなりシュールだよね。しかし、2分もたったかたたないうちに、マミカは

「腰の骨のところが痛いよー。背骨も下のところがゴキッといったみたいで痛いです」と、歩くのをやめて、立ち止まってしまった。

 いくらおんぶ好きとはいえ、女の子の身体を壊してはいけない・・ボクはあわてて、おんぶから降りた。

 マミカの汚部屋に着くと、前回同様、足の踏み場もない乱雑にちらかった部屋だった。明るい外では、骨と皮のような痩身の女の子におんぶさせてることに罪悪感を持ったのだが、この汚部屋に入ったら、痩せすぎ女子にエロスを感じ始めた。さてと、マミカになにをしてもらおうかな・・・


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る