第239話・デキルOLさんに乘ってる感なおんぶの優越感

 女性は、ボクの身体を乗り心地のいいおんぶ位置に上げてくれると、また歩き始めてくれた。カツンカツンというハイヒールの靴音と振動のテンポ感が、ボクは今、

できるOLさんのおんぶに乘ってるんだよなぁ、という感慨。スーツのちょっと

ザラザラ感な生地感覚が、さらに「できるOLさんに乘ってる」感。

 いい位置にボクの身体を上げてくれたおかげで、ボクの両足が、いい感じで彼女の腰のクビレを挟んでる。両足でクィックィッと挟んでみると、女の子のウエストの細さを体感でき、こんなに細くて華奢な女の子が、ボクを楽させるためにおんぶしてくれてて・・あ~、なんて幸せな人生なんだろう、女の子ってなんでこんなにみんな

優しくしてくれるんだろう・・。いまこうしてボクをおんぶして歩いてくれてるOLさんも、仕事帰りで疲れてるところだったろうに。

 前話でのごとく、ボクは、この小柄な女の子に敗北感を味わされている。その、

ボクを打ちのめした女の子が、今こうしてボクをおんぶしてくれてるってのが、女の子に甘えたいフェチのボクにとっては、たまらない。

 もう一度、彼女の細い腰クビレを、両足でクィックィッと挟んでみると、ボクの股間のアレが、より一層、気持ちよくなってしまい、ボクは両手両足で、彼女の華奢な身体をギューッと抱きしめる形に。女の子にとっては、かなり苦しいかもしれないけど、上に乘ってるボクは快感悦楽の大切な瞬間なので我慢してほしいと思いながら

「ギューッとしちゃってゴメンね、すごく気持ちいいんで」と。

「腰を挟まれると痛いし・・、もうおんぶ限界ですよ。降りてください」

「うん降りるから。でもちょっと待って。。いま気持ちよくなっちゃってて」

「気持ちよくって・・なんなんですか。男の人をおんぶなんて、女性にはどれだけ

大変か、わかってないから呑気に乗ってられるんでしょ」

「わかってなくなんかないよ。キミのような華奢な女の子にとっては大変なことなんだろうな、というのが伝わってくるから、女性のおんぶって気持ちよくて・・。

ボクのために大変な重労働してくれてることが、上に乘ってるボクにもびんびんに

伝わってくるからこそ、気持ちよくて悦楽の幸せで・・」

「おんぶさせられてる女性が苦しんでるから、上に乘っていて幸せってこと?」

「うん、ごめんなさい、悪い性格で。。男ってそういうとこあるんです、すみません。自分のために相手が苦しんで頑張ってくれてることに感じちゃう。男って

そういうとこあって・・、許してもらえないですか? 女性のがわからすると許せないことですよね」

「女にもそういう感覚はありますけど、とりあえず降りてくださいな。重いので」

「許してくれるなら降ります」

「わかったわよ、許すから降りて、ハイヒールなんで、立ってるだけでも、足痛くなってきちゃってて、こんな重いの背負わされてると」

「あっ、ごめんなさい、ハイヒールだったんですよね。でも、ハイヒールのカツカツっていう靴音でのおんぶ、すごく高級感あって、気持ちよかったよー、単なる気持ちいいではなく、ステキな女性に乗せてもらえてるっていう優越感も。いずれにしても、ありがとね」と言って、スーツスカート女性のおんぶから降りた。

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