第222話・おんぶ女子たちとの妄想と現実に包まれて
1DKのマスミのアパートに上がりこむと、おんぶで体力消耗しきってたミユキが、へたり込むように、マスミのベッドに寄りかかってフロアーに足を投げ出して座り込んだ。そのままそこでミユキが眠り込んでしまうと、3人の寝場所を確保できなくなる。マスミのベッドは小さ目なので、ここで2人寝るのはキツいので、1人が
ベッド上、2人がフロアーかな、と。
マスミは、男1人のボクをベッドにと考えたようだが、ボクは別の提案をした。
「ここはマスミの部屋なんだから、マスミが広く使ってよ。つまり、ボクとミユキが小さいベッドでキュッとなって寝るよ。マスミはフロアーで広々とで」と言うとすぐに、ボクは、眠り込みそうになってるミユキを抱き上げて、ベッド上に置く。掛布団とマットレス一組は、フロアーに、マスミ用に。
これは自画自賛の名案なのだ。マスミの匂いの浸み込んだベッドと掛布団に包まれて、ミユキと抱き合って眠れるなんて、2人の女の子に優しく大切に愛されて包まれてるようで、くんくん・・。ミユキは、おんぶで汗かいたまま眠りについてるので、ボクはミユキの汗と匂いにもまみれられる幸せ。女の子の匂いは男を幸せにする。
それが、2人の女の子に、というパラダイス。ああもう想像しただけで・・
「時間も遅いし、さっさと寝ようっか」と、ボクは、ミユキと抱き合うように小さなベッドに潜り込んだ。部屋の電気はとりあえず消したが、全消灯にはしなかったので、うす暗い中で、目が慣れてくると、だいたいのことは見える感じ。
2人でベッドに潜り込んでわかったのだが、このベッドはたしかに2人で寝るには狭い。なので、ボクが仰向けに寝る上に、ミユキをうつぶせにさせて、つまり、上下に重なり合うようにして眠ることにした。
そしたら、ミユキに乗っかられてるボクのアソコは感じてきてしまった。アレが大きく堅く熱くなってきちゃったのを、眠りこけていたミユキも気づき、目が覚めてしまったようだ。うす暗い闇の中で、ボクの瞳とミユキの瞳が合った。ボクは、マスミに聴き取られないように囁くような小声で頼んだ。「おクチでやって・・」
無言のまま動きの止まってしまったミユキの頭の位置を両手で誘導し、ミユキの顔をアソコへ誘導。おクチが触れてくれた感触が伝わってきたときの感激たるや・・。うす暗闇だから見えないのが、妄想を沸き立てる。
妄想・・この状況がたまらない。マスミのベッドの中で、ミユキにおクチでしてもらってる。まるで二人の女の子に天国に案内されてるようで・・。そんな最高の悦楽な妄想と現実の交錯だったので、ボクの昇天は速かった。全身が宙に浮くような気持ちよさだったのは、マスミのベッドということで、マスミに抱きかかえられてる感の妄想のおかげか。女の子のベッドで他の女の子と・・・、の背徳感も萌える。
おんぶで体力限界まで尽くしてくれた女の子が・・、その同じひとりの女の子が
ボクを昇天熟睡にいたらせる気持ちよさに最後まで導いてくれるフルコース。2人いる女の子に2人で手分けしてお世話してもらうのでなく、好きなほうの1人の女の子にほぼ全てを負担させるーーこの不公平をボクは好きで萌えちゃう。その不公平さを受け入れて尽くしてくれる女の子の姿に萌えちゃう。
「ミユキ、ありがとう。ミユキがひとりで全部やってくれたことが嬉しい、ありがとね」とささやいて眠りについた。
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