第217話・女子の肩車に乗ってたら他の女子に嫉妬された

 ボクの、女の子におんぶや肩車で乗って感じたいフェチの感覚的なところが

理解不能ってな感じの小柄女子レミナ(146センチ)に、実際に自分の目で見て

もらおう、ってことになった。というのは、レミナは、性的な行為にも好奇心と

経験幅が広く、レミナ自身が、自分の理解を越えた性的フェチが身近な人にあることに、もやもやしていたからだ。

 この小説では前出で何度も登場してる153センチのユウカに来てもらった。ユウカは高校生を卒業していたが、女子高生時代の制服を持ってきてくれた。こういうところが、かわいいユウカちゃんがボクのキュン心を鷲掴みにしちゃうところ。

 さすがに小柄のユウカはボクの体重を下からはもちあげられないので、ボクが

フェンスの上に立って、その状態から、肩車をしてもらった。この、肩車の体勢に

なってもらう瞬間・・ボクの両足が宙に浮いてボクの全体重が華奢な女の子の上に

乘る瞬間は、何度経験しても、最高の夢心地でドキドキワクワクだ。

 すると、ユウカとボクの肩車を見つめるレミナが

「わたし、ちょっと太ってることもあって、女なのに、肩車してなんて、申し訳なくて言い出せないよ。なのに、クロさん、こんな華奢な女の子の上に平然と乗れちゃうって、なんか・・ずるいな、って感じちゃう」

「レミナのその、ずるいって感覚、なんかいいね、その言葉に萌えちゃう」

すると、レミナはちょっと不機嫌な表情で

「王侯貴族だって、こんなこと・・こんな華奢な女の子の肩車に、男の分際で乗る

なんて遊びしてないとおもう。こんなことをできるクロさんと、申し訳なくて言い

出せない私って、生まれの違いなのかなぁ」

 レミナのこの「王侯貴族だってやってない・・」には、ボクは、びんびんに感じてしまい、そうだよなぁ、ユウカのような、こんなかわいい女の子の肩車に乗れるボクって確かに王侯貴族以上の幸せ者なんだろなぁ、と。

「クロさんは、いつからユウカちゃんに肩車してもらってるの?」

「ユウカちゃんが高校生のころからしてもらってるから、もう4年以上かな」

「高校生のころから乗ってるって・・、4年も・・。やっぱり歴史上の有名な

王侯貴族でも独裁者でもありえないよ」

「そうかもね、ユウカちゃん、ありがとうね」

「クロさん喜んでくれて、かわいいから」

「年下のかわいい女の子から、かわいいって言われながら、肩車してもらえてるって、たしかに王侯貴族以上に幸せ」

 そんな呑気な会話をしていると、下でボクを支えてたユウカから

「あっ、くらくらしてきた。限界ぃぃクロさん。降ろすよー」と。

降ろされたボクはすぐに、ふらふらになってるユウカを抱きしめると

「ありがとう、ユウカ。気持ちよかったよ、ありがとう」と。

 ボクたちの仲良しぶりを眺めてたレミナは、やはり不満顔のままで

「やっぱり、クロさん、ずるいよー」と。

 

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