第186話・波打ち際での女の子におんぶの極楽気分
しばらく砂浜のパラソルの日陰で、アサコとボクは、寝っ転がって休憩していたが、また海に入ろうということで、立ち上がった。元気に立ち上がったアサコの、
クビレの魅惑な美ボディーに、ややおとなしめの青い水着姿。水着が、ビキニではなく、おとなしめというか控えめであることが、かえって、ボクの心に
「やっぱり、この美ボディー女子には、もう一度、おんぶで乗りたい」という、どうしようもない欲望が、点火されてしまった。ボクは、裸の女性よりも、かわゆくコスプレしている女性のほうに萌え度が高いという性癖があり、肉体そのものよりも、オブラートに包まれているほうが、ってな男としての弱さというか。
海に向かって砂浜を歩き始めたアサコの後ろ姿を、砂浜に寝そべってる低い目線から眺めていたボクは、その主張するお尻とクビレのラインに、もう我慢できなくなり、急いで立ち上がって、アサコを追いかけると
「アサコのスタイル素敵すぎて、ボクもう狂っちゃったよー。おんぶーっ」と言いながら、ボクはアサコの背中に飛び乗る。アサコは「やだよ、こんな重いの」と文句を甲高いギャル声で吐きつつも、ボクの飛び乗りをキッチリと受け止めてくれた。2度目のおんぶゆえの、身体は体勢を記憶していた、つまり、慣熟。頭では「おんぶするなんて、イヤ」とおもっているのに、身体のほうが「そんなに私の身体気に入ってくてるなら、おんぶしてあげる」と受け入れてくれてる現象・・。
男の飛び乗りにもかかわらず、ガッチリとおんぶしてくれたもんだから、ボクたちの近くで砂浜に寝転んでる数人から「おおーっいいねぇ」と拍手をいただいてしまい、この外野さんたちの好感度な反応ゆえ、アサコは、ボクを振り払うことができず、ボクをおんぶしたまま歩き続けてくれることになっちゃって、ボクとしては、しめしめだ。
前話での、海から浜に上がってくるときの登り傾斜でのおんぶに比べると、海に向かうおんぶは、下り坂のため、アサコの足取りも軽やかで速い。もうひとつ速足になった理由としては、砂が熱いから足の裏アチチチチッってのもあるかもしれない。で、その軽やかな足取りの上におんぶされて乗っていると、言葉では「イヤ」と言っていたアサコが、楽しんでおんぶしてくれてるふうに感じれるのが、嬉しい。
嬉しいポイントのひとつは、罪悪感なく、おんぶの乗り心地を堪能できること。高い目線から眺める海水浴場の景色はなかなかの優越感だ。下を見れば、砂浜の上を歩くアサコの裸足の足が、砂で汚れている光景ガ、コレまたたまらない。おんぶしてもらってボクの足は汚れてないのに、女の子の美脚は、どんどん汚れてゆく。この光景に「ボクは、綺麗な女の子に尽くされてる幸せな男」を感じる。
そして、アサコの歩みは、波打ち際から海の中に入る。この、おんぶしてくれてるアサコは海水と砂にまみれているのに、おんぶ上のボクだけは濡れていない状況が、
女の子が、自分の身体を汚してでも・・感で、何ともいえない快感。
そんな貴重な瞬間なため、ボクはアサコに言った。
「アサコ、ここの波打ち際で、ちょっとでいいから立ち止まって。ここ、気持ちいいんで」
「えっ、なんで、海に入ってないクロさんが、ここ気持ちいいの?」
「アサコだけが海に入ってて、ボクは濡れてないこの状況。なんか、アサコに守られている、アサコに甘えさせてもらってる。そんな極上の気持ちになれて」
「まったくもう・・」
アサコは、しばらく、ボクをおんぶして波打ち際を横方向に歩いてくれた。とはいえ、ボクの身体が濡れていないということは、ボクの体重に海水の浮力が働いてないので、アサコにとっては、そろそろボクの70キロが重くなってきたようで、
「もう降りて、重いよ」と。それに対しボクは
「深い方へ歩いていけば、浮力でかるくなるから、おんぶのまま沖に歩いて」と。
アサコは、従順に従って歩き始めてくれた。あのアサコがこんな素直に。。たまらない。。海水浴マジックだろうか。
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