第184話・おんぶしてくれた女性の身体がボク仕様に
おんぶから下りたボクは女の子に「ありがとう、気持ちよかったよ、ありがとう、こんなに汗かかせちゃってゴメンなさい」と言い続けたが、女の子は、そんな言葉聞いてるよゆうなどない感じで、ふらふらっと2~3歩、その後ろ姿が、また妙に誘っているように見えてしまうのは、背中のひらひらファッションのためだろうか。
「ふらふらっと歩くキミの後ろ姿に、キュートな色気を感じてしまいました」
「えっ、なにを言いたいんですか?」
「キミの後ろ姿、ますます誘ってくる色気が・・」
「そんないわれるほどですか?」
「疲れてるとこ、すみません。お願いです。もう一度、おんぶしてくたさい」といいながら、女の子の回答を待たずに、ボクは、両手を彼女の両肩にかける。
「もうムリです、おんぶなんて・・」と女性はいうものの、乗ろうとしてるボクを
払いのけようとするわけでないどころか、ボクの飛び乗りに対して、身構えるような体勢になってくれるではないか。彼女の両肩に乗せてるボクの両手に力を入れると
「ホントに、おんぶさせるつもりですか? こんなふらふらな女の子に・・」
「うん、乗るよ」と言うと同時に、ボクは、彼女のおんぶに飛び乗る。
女の子は、ふらふらしていたにもかかわらず、意外としっかり、ボクの全体重を受け止めてくれた。2度目のおんぶで疲労が残っていただろうに、それよりも、2度目のおんぶということで、身体が「おんぶ慣れ」していたというか、慣熟かもと・。そう考えると、ボクの身体と彼女の身体が、馴染んできたみたいで嬉しい。
ボクが、正統派の性行為よりも、おんぶしてもらうことにロマンを感じてしまう理由のひとつは、おんぶには、2人の身体の一体感てか、重い男の体重で、柔らかい女の子の身体に乗ることで、女の子の身体の曲線美が、ボク仕様に変わるとこ。
特に、おんぶによって、いつも大きく堅くなってしまうボクの股間のアレなんかは、女性の柔らかい身体に食い込んでいるわけで、つまり、その部分だけをみても、彼女の身体は、ボク仕様の形に変形していることになる。こう考えると、おんぶって、性的にも心情的にも、たまらない。
もし、今ボクをおんぶしてくれてる彼女に、このあとで、他の男が、おんぶ乗りしたとしても、ボクが乗っていたときと、彼女の身体の形はちがう。つまり、今ボクが味わっている乗り心地は、ボクだけのために、女性が身体の形をボクのために創り出してくれた特注品。おんぶしてくれてる女性の身体の変化は、ボクの重みによってなされている、というところに、2人だけの一体感のような関係性・・。
初回のおんだと、2度目のおんぶでの、乗り心地感触が、こんなに違うものかと。こうなってくると、3回目も4回目のおんぶも堪能してみたい。あっいや、ここで1度おんぶから降りて、3度目のおんぶ乗りするより、2度目のいまのこのおんぶを
もっと長い時間してもらって。長いおんぶで、女の子の身体の形は変化してゆくのだろうか、という好奇心に。
そんなん考えていると女性から
「重くてもう限界です、おんぶは終わりにしますよ」と言うと同時に、降ろされてしまった。
「えっ、まだ、おんぶ終わりにしてほしくなかったのにぃぃぃ」
「おんぶしてるこっちは、大変なんですから、もう、かんべんしてください」
「はい、ありがとうございました、ここまででも2度もおんぶして歩いてくれて、感謝感激です。すごく気持ちよかった、いいおんぶをありがとうホントに」
「いいおんぶって言われも・・。私なんでこんなことして、大汗かいてんだろ」
「あなたのおんぶは、ひとりの男を幸せにしたんだよ。素晴らしいことかと」
「私はぜんぜん幸せになってないですよ」
「そこが、貴女が素敵な女性だっていうところですよ」
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