第117話・苦しいことさせられた女の子の複雑な心

  クチに入れるの抵抗なかったの?

あったわよ。イヤだったのにムリヤリ入れられちゃって。

ウソつきっ。本当にイヤならクチ開けないでしょ。頭のどこかに、求められたら、

やるのが女として、っていうのあったかも?

うん、あったかも。

 男の人のアレって、こんな大きいのって、びっくりした。

臭いとかは? 生ぐさい臭いがきて、もうイヤって感じになっちゃったけど、なぜか、抵抗しちゃいけない、受け入れなきゃっていう意識が働いて。歯を当てちゃいけないって? それも?

 息とか苦しいの? 苦しいよ、男の人はぐいぐいと奥に入れてくるし。なんで、

あんなふうに奥に入れてくるのよー。先っぽが喉奥に触れると感じるの。ええーっ、苦しそうで私イヤだなあ。

 クチの中に出されるのって、どうなの? 気持ち悪くない? 気持ち悪いよ、、ぬるっとしてて、味はニガいし。クロさん、すごいいっぱい出したから、もうイヤって感じになったけど、すごく気持ちよさそうに「ありがとう」って言ってくるしで、もう自分の感情が複雑にこんがらがって。

 女の子は、苦しくて気持悪い思いしてるのに、その同じ瞬間に男は「気持ちいい、幸せ~」って、それ、どういう気持ちで、その男の気持ちいい、のために奉仕するの? そこが複雑なのよ、私、クロさんが、私の背中の上で感じてるのも「イヤ」って感じだったのに、それを自分のクチに入れてるって、たった数分で、ここまで受け入れちゃうの? って、よくわかんなくなっちゃってるところに、「出すよ」と言われた瞬間、クチの中に出されちゃって・。

 そんなかんじで、女子高生たちの、おクチ初体験ガールズトークは続くもんだから、彼女らの赤裸裸な会話を聞いているだけで、ボクのアソコはまたまた大きくなってきてしまった。

 すると、女子高生たちは、質問の矛先をボクのほうへ向けてきた。

「女の子が、こんなにイヤがってることをやらせてて、イヤなことを我慢してやってくれてるところに、気持ちよくなるっていうの、男の人にはあるんですか?」

 申し訳ないけど、それ、あるんだ。そんな中でも「おクチで」は、女の子が、どんなにイヤがってたとしても、やってくれるということは、女の子に「してあげてもいいっか」と協力してくれる優しさが無ければ成り立たない点が重要。それこそさっき誰かが言ってたように、女の子は「クチを開けない」という抵抗はできるし。

 クチをかたくなに開けない女の子のクチに、アレを無理矢理突っ込むなんて、男は怖くてできなないよ、嚙み切られちゃう怖さ・・・。喉奥にぐいぐい入れるんだって、この女の子は歯を当てて噛みはしないよな、という心が通じ合ってないと。

 歯を当てないようにずーっとクチを大きくあけてるのって、けっこう疲れるでしょ、でもそれをしてくれる女の子の「受け入れてくれた心」。この「受け入れてくれた心」が、男としては、いや少なくともボクは、これが、萌え萌えの発火点。

 だから、ボクがかんじてることを毛嫌いしてイヤがってたマリコのおクチに出したくなったのは、ボクを嫌ってた女の子か、ボクを受け入れてくれた、っていう点に、萌えポイントなんよ。女の子には、嫌がる男にやってらうことが嬉しいって感情はないの? 「そりゃ、ありますよ」

「あるんだ、よかった、、男だけが悪者なわけではないね」

おんぶもおクチも、やってくれる女の子の方に、、受け入れる心がないと成り立たない、、って共通点あるよね。演劇に活かせそう? 活かせるかも。。

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