第116話・お馬さんしてくれた女子高生の友達のノリ

「うん、今すぐ行くから~」とマリコは元気に返事をし、玄関から二人で上がり込んだ。そのとき、脱いだ靴の向きを変えている制服姿のマリコを見下ろしていて、ボクはまた感じてしまった。

「マリコ、そのまま立たないで、両手をこっちに、こうしてみて」

「うん」

 玄関から上がったところの廊下で、マリコを四つん這いにさせて、ボクはさっそく、マリコの背中に跨るようにドッカリと座り、お馬さん乗りした。ボクの好みのお馬さんスタイルは、女の子が腰の部分を、たわませるように低くして、その最も低くなったところに座る、である。この、たわんだで低くなった部分に座るのが、たまらなく気持ちいいのだ。

「腰のところ低く下げて。そうそうこの姿勢が、乗ってて気持ちいいんだ」と言ってボクは、自分両足を浮かせて、全体重をマリコの細い腰に乗せ「ハイ、前進」と命令調に。マリコは「うー、重いよー」といいながらも、一歩一歩、友達たちの待つ部屋に進んでくれている。

 部屋の扉は開いてたので、ボクをお馬さん乗りさせたままマリコは部屋まで歩くと、女子高生たちは「わーっ、いいかも、マリコこっち向いて、顔上げて」と盛り上がりながら、スマホで撮影大会。ボクは悦楽に浸った笑顔で、マリコのお馬さんに乗り続けていた。

「マリコとクロさん、いつの間にそんな、イイ仲になってるのよ」

「イイ仲なんかじゃなないわよ。へろへろに疲れてたから逃げられなくて、こんな重いのに乗られちゃったのよ。もう腕が限界・、降りてーー」

「なに言ってんのよマリコ。玄関先で、あなたたちがしていたこと見てんだからね」

「えーーーっ、見られてたのーー?」

「凄いよね、マリコ。私たちより一歩に先に進んじゃってて。クチで、あんなふうにできるなんて凄すぎる」

「えーーーっ、見られてたんだ。それよりもクロさん、もう私の上からどいてくださいな。ずーっと乗っかられてる女の子にとっては大変なんですよ」

「あっ、ごめんごめん忘れてた。マリコの上に座ってること忘れてたよ。あまりにも乗り心地安定していて、ゆったりと落ち着いちゃってた」

「ごめんごめん忘れてたじゃないわよ、まったくもう、重いんだから」

「あっ、おクチでやってもらったあとだから、足腰の力抜けちゃって立てないかも。アキ、ちょっと手貸して」と、アキに支えてもらって立ち、ボクは、そのままアキとマリコの間に座った。

 女子高生たちからは

「ねえねえ、マリコ、クチでやったのの感想聞かせてよ。演劇の打ち合わせは今日でなくてもいいし、ホットなうちにマリコとクロさん、当事者ふたりに訊きたいよ」

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