第112話・騎馬戦ウマに乗せてくれた女子高生の輪

  マンション街にある平凡な公園の一角に、下校途中らしき制服女子高生が、輪になって、しゃがみこんでいるのを見つけた。遠くから見たその光景は、エサに集まるハトの一団のようにも見えた。女子高生たちは輪になって、輪の内側を向いているので、こちら側には、数人の女子高生が、お尻と背中を向けて、しゃがみこんでいる、ってな光景だ。女の子のおんぶに乗りたいフェチのボクには、女の子たちが「乗って乗ってぇ」と誘っているようにしか見えない。

 ボクは、女子高生たちの輪に近づいてゆき声をかけた。

「キミたちの輪になってるその光景、はたから見ると、こんなふうで、ハトみたいで、おもしろいよ」と言いながら、遠くからスマホで撮影した画像を見せてあげた。女子高生たちは画像を見ながらワイワイキャッキャ・・。

「ところで、輪になってなにしてたの?」

「卒業生を送る会でやる演劇でなにしようかって・・」

「そうなんだ、ボクがいま、キミたちの女子高生の輪を見て感じたおもしろいこと感想言うね、演劇のアイデアになるといいんだけど」

「えっ、聞かせて聞かせて」

「女の子が輪になってしゃがんでる姿ってね。男心を刺激するんだよ」

「とんなふうに刺激するんですか?」

「女の子の上に乗っかりたいっていう気持ちに火がついちゃって」

 ボクは8人の女の子の中から、会話へのノリの良かった3人を選んで、しゃがんだ姿勢で、騎馬戦の馬の態勢を組ませると、3人の上に跨って座った。女の子たちは、騎馬戦の馬の組み方はわかっているようだったので、ボクの左右に立つ女の子に

「あっ、ボクの靴を脱がして」と指示をし、靴を女の子に預けると、ボクは両足を女の子の手のひらの上に乗せる。

 第16話でも記したが、女の子3人にしゃごませて、その上にどっかりと座るこの騎馬戦ウマの乗り心地は、視覚的な優越感もあって、なかなかの快感なのだ。1人の女の子だけにボクの全体重を負担させる「おんぶ」とはまた違う極上感がある。

 ボクは、上から「ハイ、立って」と偉そうに指示。ボクの馬をしてくてる3人の女子高生が、ふつうに立ち上がれるのも、その、上げてもらえるときの浮遊感が、たまらなく気持ちいい。この状況に「気持ちいい」と感じるっていうのは、女の子3人を支配しているという支配欲だろうか。騎馬戦ウマ乗りでは、女の子との身体の接触部分はそれほど大きくなく、髪の毛くんくんもできない。

「あっちこっち歩き回って」と言うと、3人は公園内をぐるぐると歩き回ってくれ、ボクは、女子高生のウマに乗ってるという悦楽の境地で、幸せを体感していた。おんぶと違って、いくらでも女の子たちを歩かせておいても体力的には大丈夫そうだな、なんて能天気に女の子の細腕のうえに座っていると、左がの女の子から

「もう腕が痛いよー」との声が出てしまったので、他の女子高生たちのたむろしているところまで戻って降りることにした。ボクの靴をを預かっていた女の子2人が、騎馬に乗ってる状態のボクの足に履かせてくれたのにも、キュンときてしまった。

 女の子のウマから降りたボクは、乗せてもらってるがわとしての悦楽の心地よさや支配欲に関するホンネを説明し「演劇のためになにか閃いたかな?」と訊いてみると、ボクを乗せてくれた3人から

「ウマやって疲れたぁぁ、っていう今のこの感覚で、他の人たちがやってるのを、はたから眺めてみたいので、やってみてよ」と、もう一度ボクが゛女子高生の騎馬に乗れるナイス提案をしてくれた。

 ウマをやってくれることになった3人はすぐに決まり、組んでくれたので、ボクは満面の笑みで跨り乗った。次の第113話では、内容が繰り返し勝ちになる、この2度目の騎馬戦ウマ乗りには詳述せず、女子高生たちからの感想へいきます。





 

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