第111話・バス降車ステップ上から茶髪女性におんぶ
バスは停留所に止まって、茶髪女性は席を立ち降車扉に向かう、彼女のあとにボクもついて行き「ちょっと待ってぇ。ボクをおいてかないで」と声をかけると、こっちを振り向いてくれつつ、一瞬立ち止まってくれたので、ボクは彼女の二の腕にすがりつくように握った。
女性は、そのまま降車扉のステップから路面に降りた、その仰角にボクは、ドキドキが一気に上がってしまいバスのステップの上から
「おんぶして、おねがいっ」
と言いながら、女性の背中にもたれるように抱き寄せるように乗ってしまった。茶髪女性は「えっ、なんで・・」と言いながらも、ボクの全体重を背負ったまま、2~3歩あるいて、歩道の段差に上がってくれた。
「なんで、いきなり、おんぶなんですか?」と女性は困ったように言いながらも、ボクの両足はちゃんと両腕で持って、正しいおんぶ体勢でいてくれてる。
「髪だけでなく、後ろ姿全体があまりにも魅力的なラインで、そんな光景をバスのステップから・・ちょっと高い位置から見たら、こんなステキな女性におんぶしてもらいたい、と感じちゃったんです」
「男の人をおんぶなんて、重いです、降りてくださいな」
「女の人におんぶしてもらうの、すごく気持ちよくて、いま幸せの真っただ中なんです。ちょっとでいいのでこのまま歩いてほしいんです」
ボクは、こんな髪の綺麗な女性におんぶしてもらえる幸せを体感。「髪が綺麗で
クンクンしちゃいたい」と言いながら、彼女の茶髪に、クンクンとキスしたら、全身に性的快感が走ってしまった。
茶髪女性は「降ろすわよ」と言いながら、歩道の逆側の木陰まで歩いてくれた。
「あっ、この歩いてくれてて伝わってくるこの振動が、たまらないんです。女性がボクのために歩いてくれてる感じがビンビンに伝わってきて、ああぁぁ、気持ちいい。だからまだ降ろさないでーー、」
なんで、貴方を気持ちよくするために、私が、、おんぶなんかしてなきゃなんないんですか。それは貴女が、魅力ありすぎるセクシーな女性だからですよ。でも、そんな言われ方しても、女性の側からすれば、だからってなんで私がこんな重いものを背負わされるのよ、ですよね。
勝手に感じちゃって、一方的に、おんぶなんて要求してきて、ボクってかなり悪い男ですよね。でもそんな悪い男を、こんなステキな女性がおんぶしてくれてる。女性の持つこの「頼まれたら尽くしちゃう」優しい心に、いまボクは、うっとりと浸って、暖かみを感じてて。
おんぶしてくれて、ありがとう、突然だったのに、してくれて。ステキな髪でボクを車中のときから幸せにしてくれてありがとう。綺麗な女性の存在は、そこにいるだけで、ボクのようなバカな男を幸せにするんです。
「そこにいるだけじゃなく、おんぶさせられたのよ」
「そこにいるだけでもボクを幸せにしてくれてるステキな女性が、なんと、おんぶまでしてくれて・・。ホントに感謝感激、ありがとうございます」
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