第98話・おんぶしてくれた女性の優しさフルコース

 大満足シアワセに食事を終えるとボクは

「朝早くからカナコさんに逢って興奮しちゃったから、疲れて眠くなっちゃった。

シャワーも浴びたし食事もしたし、カナコさんのベツドで少しでいいから眠りたい」と言って、ボクは、カナコのベッドに潜り込む。ボクには、女の子のベッドに包まれたいフェチ、というのがある。

「ちょっと、私のベッドに勝手に寝ないでよ」と言いに来たカナコの腕を掴んで引き寄せて、仰向けに寝そべってるボクの上に覆いかぶさるように導く。

「カナコさんのほうが、ボクより疲れてるでしょ、一緒に寝ようよ」

「たしかに、朝早くから、おんぶだの走れだので疲れたわ」

 カナコさんが一緒に寝てくれて、うれしい。ボクみたいに、あれしてほしい、これしてほしい、と要求ばかりしてくる甘えん坊男、カナコさん嫌いかなぁ。ボクは、

カナコさんが、ひとつずつ叶えてくれるごとにどんどん好きになっちゃってる。

 でも、こんなふうに、あれしてほしい、これしてほしいってばかり続けてたら、

カナコさんをいつまでたっても口説き落とせない、っていう寂しさが。でも今こうして、ボクとくっついて一緒に寝てくれてる。一緒に寝てくれてるということは、ボクを受け入れてくれてるってことだよね、ありがとう、うれしい。

「でね、、カナコさん。もうひとつお願いがあるの」

「まだなにかあるの? まったく、なによー」

「あのね、コレ大きくなっちゃったの、クチでやってほしい」

「ええーー、そこまで要求してくるの、この人は・・」

 ボクは「お願いっ!」と言いながら、カナコの頭を両手でつかんでボクのアソコへ持ってゆき、もう一度「お願いィぃいい~」と懇願しながらカナコのおクチに入れると、カナコはくわえ込んでくれた。

「ありがとうぅぅぅ、気持ちいいよ~~~~」。

「ううううん、ううん・・」と声を出しながらも、喉奥にも届かせてくれてるカナコのおクチの奉仕に、ボクはびんびんに感じてしまい、「いくぞ」という気持ちと解放感と共に一気に、思いっきり・・口内発射。

「気持ちいいいぃぃ、ありがとうぅぅぅ」

 今回のカナコとの関係と流れが相乗効果となって、この気持ちよさが得られたと、ボクは思ってる。おんぶしてくれたカナコが・・おんぶして走って汗まみれになってくれたカナコが。部屋に招いてくれて、シャワー使わせてくれて、着替えまで貸してくれて、抱っこもしてくれて、食事をご馳走してくれて。そんなカナコのベッドに寝かせてもらって。。

 そんな至れり尽くせりの優しい女の子が、おクチへの発射までさせてくれた、という、女の子が男を幸せにするフルコースの完成。で、ボクは、幸せすぎる発射で精魂果ててしまい、カナコのベッドの暖かみに包まれて寝落ちに就く。

「こんなボクの全てをカナコさんにあげるー」

「こんな重くてワガママなの、いらない」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る