第15話・イヤイヤおんぶしてくれた女の子

 埼玉県の某所でお散歩デートをしていたところで・・・。

エリコ、じゃんけんしよ。

じゃんけんポン。あっ、ボクの勝ちだ。

「おんぶしてもらおっと」

「えっ、そんなこと決めてないよ」

「ボクは心の中で決めてたんだから」

そんなこんななやり取りをして、なんとかしぶしぶオーケーさせたが、やや無理矢理感あったかもしれず、エリコは不機嫌に顔になってしまった。

 エリコは「まったくひどいよ。私のほうが、おんぶしてもらいたいよ」とちょっと憤慨モードだが、なぜか完全拒否ではない。エリコは性格的に、女の私が男をおんぶするなんて絶対イヤというタイプかとおもっていたので、ボクはニヤついてしまった。

 ミニスカートに生足のエリコは華奢なので、飛び乗ると転んでしまい綺麗な生足を怪我させてしまうかもなので、ボクはガードトレール上に立って、エリコの背中にそっと乗った。エリコは、乗られたままボーッとただ立ってるだけで、両腕でボクの足を持ってくれない。

 この体勢だと、乗ってるボクは楽ではなく疲れちゃうので「手でボクの足を持つんだよ、おんぶは」と指示し、そうさせた。

「じゃあ、歩いて」

「歩くのヤダ」とエリコ。

「歩いてくれないんなら、ずーっと乗ってるよ」

 エリコはトボトボと歩き始めた。

ボクは、嫌がる女の子に無理矢理やらせて乗るおんぶも、なかなか萌えるなあ、と

性的快感に達してしまった。イヤだけどしぶしぶやってる感が、エリコの着ている白いブラウス一枚の布を通して、びんびんに伝わってくる。

「もう限界ここで降りて」つていうので

「ちょっと待って。いま感じちゃってるので、いまポンって降りると出ちゃうかもだから、落ち着くまで、しばらくおんぶしてて」

「ええーっ、私がこんな重い荷物運ばされてるとき、あなたはそんなふうに気持ちよくなってたなんて、なんか悔しい・・」

「ごめんエリコ、もう1~2分このままで耐えて。。そしたら落ち着くから。これって、エリコに女を感じてでもあるんで、やさしく包み込む気持ちで、おねがい」

 ありがとう、落ち着いたよ、と言って降りると、エリコは

「疲れたよ、足ガクガク、今度は私をおんぶしてよ」と。

「うん、じゃあ、じゃんけんしよ」とボク。

ジャンケンポン。

「あっ、またボクの勝ちだぁ」

「えっ信じられないぃぃ。。また乗るなんて言い出さないわよね」

「えっ、当然乗るよ、感じちゃった余韻が残ってるうちにまた乗りたいし、エリコのイヤイヤおんぶ、感じるんだもん」

 結果的には、ボクは2度目乗りは諦めたが、エリコのイヤイヤおんぶには感じてしまったことを告白すると「そういう欲望わからなくはないかも」と。

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