第6話・制服女子高生リカコのおんぶで感じたこと

 セーラー服が汗でじんわりにじんできてる美人女子高生のリカコは、途切れ途切れの声で「どこまで・・、どこまで私に、おんぶさせる気なんですか?」と尋ねてきたので、ボクは「まだまだ大丈夫でしょ? それとももしかして、おんぶって大変?」と訊くと「大変よ、大変なのに、上に乗ってる人にはそれわかんないの?  もう倒れそう・・」

「そうなんだ、そんなに大変なんだ、ありがとね。ボクは楽で気持ちいいよ」

「もう、ヤダ、おろすよ」

「おりたくない、まだおろさないで、いま気持ちいいんだから」

「なによ、それ」

「前を行ってる友達の女の子たちに追いついて、おんぶ交代してもらうんでもいいよ。ホントはリカコだけにずーっと乗っていたいんだけど、ほかの女の子に交代でも許すよ」

 リカコは速足なって3人を追ったが、なかなか距離を詰められない。そんなふうに頑張るリカコの上に乗ってると、またじんじんとボクは感じてしまった。急ぎ足の歩調によるリズミカルな揺れが、たまらない。ボクは射精しちゃいそうなのを我慢して、リカコにしがみついていた。

 ただ、ボクはここで思い直した。「我慢なんかしないでリカコにおんぶされたまま射精してしまったほうが幸せでは」と。

 リカコは速足で友達に追いつこうと頑張ってる。そのリカコの背中の上で、ボクは、たまらず射精してしまった。

「リカコごめん、出ちゃった」

「えっなにそれ、ひどいよ」

 射精してしまった解放感と脱力を感じつつ、美人女子高生にしがみついてる自分って、なんて幸せ者なんだろ、、ありがとうリカコ、ごめんねリカコ、もうボクは自分で歩けないから、しばらくおんぶしててくれ。

 「リカコ、ボク射精しちゃってパンツとズボン濡れちゃったの、ほかの人に見られたくないから、ずっとリカコの背中に乗っていたい。だから、絶対にボクをおろさないでね、おねがい。濡れたズボン見られるの恥ずかしいから・・」

 そうは言いつつも、リカコの頑張りで3人に追いつくと、リカコは「誰か、おんぶ交代してよ」と。だが、誰もそれを受け入れず「私たちはカバン持ってくから、男の人はリカコが最後までよ」と。

 ボクは「ボクも最後までリカコちゃんでいいと思う」と言いながらリカコのおんぶに乗りつづけていた。リカコは「とりあえず一度降りて、休ませて・」と泣きそうな声で言うので、降りてあげた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る