家族旅行編

第15話 旅行に行った

もうそろそろ4人で過ごすのも半年になるクレナとはまだ半年も一緒に過ごしてはないが。大体半年間たったので4人でどこか旅行に行くことに決めた。

「みんなはどこに旅行行きたい?」

「俺は海に行きたい!」

ストラスは海があまり好きではないので却下

「世界一周したいのだ!」

それは旅行じゃなくて旅だから却下

「温泉旅行はどうでしょうか?」

「いいね!温泉!」

ストラスは大の温泉好きなので温泉旅行にした。マニアほどではないがそれなりの温泉知識はあるらしい。

「だったらハマネイル火山っていう所の温泉がいいぞ!」

ハマネイル火山とは観光地で人気の場所であり、そこから湧き出る温泉の効能はとても良いらしく種類も豊富。しかしここ50年内の間に噴火する恐れがあるという噂があるらしい。

「じゃあ3日後にハマネイル火山に出発!」

                 ~3日後~

4人は準備していた荷物を持っていきクレナの背中に乗り飛びたった。モナは変わらすに高い所が苦手なようだ。

20分ほどでハマネイル火山に着いた。そこは沢山の旅館や店がありとても賑やかな場所だった。

「なぁ、クレナ今日はどこで泊まるんだ?」

「今日はここで泊まりたいと思います」

クレナが指を指した旅館は、とても大きく貴族が行くような旅館だった。

「ストラス……金大丈夫なのか…?」

「大丈夫でしょ! なぁクレナ」

ストラスはクレナの方を見た

「はい! 多分……」

クレナは少し下を向いて言った

「少し不安だけど、まあいいか」

4人は旅館の中に入り女将から部屋の鍵を貰って部屋に入った

「うわーー!ベットが沢山あってデカいのだ!」

モアとクレナがベットの上でピョンピョン跳び始めた。

「3人とも、窓の外見てみてください!」

ヘルメは手招きをして3人を呼んだ。

窓の外を見てみると、そこには左奥には草原や森が広がっており右奥には湖が広がっていた。

「あそこの湖で泳いでみたいのだ!」

「あそこにあるのってアコフレ村じゃないか?」

モアが指を指した先には小さくだがアコフレ村があった。

「夕食までに少し時間があるので外を少し歩いてみませんか?」

「じゃあ、行ってみるか!」

4人は夕食の時間までぶらぶら歩き、クレナに関しては夕食の時間がもう少しだというのに、ハマネイル火山の特産品を沢山食べてしまった。

「日も落ちてきたのでそろそろ戻るか」

旅館に戻り自分達の部屋に入ると4人分の料理が沢山置いてあった。

クレナとモナはガツガツ食べる中ストラスとヘルメはゆっくり食べていた。

「急いで食べると喉に詰まらせるぞーー」

「んっ! ゲホッゲホッ」

モナが咳き込んだ。

「ほら入ったそばから……」

「私はドラゴンだから詰まらせるなんて一切ないのだ!」

クレナの謎の自慢と共にヘルメが質問してきた。

「そういえば、クレナさんって何歳なんですか?」

「ざっと300歳くらいかな?」

「さ、300歳! そんなに顔も若いのに!? 本当なんですかストラスさん!」

「ああ、本当だぞ俺が見た中で一番年老いてたのは、6000歳ぐらいだったかな?」

話していると、旅館の女将が正座をしながらドアを開けてきた。

「温泉が解放されましたのでご自由にお入りください」

「温泉だってよストラス早く入ろうぜ!」

モアはストラスの手を引っ張り温泉に向かった。

「はーー 気持ちぃーー」

「なぁモア今の生活は楽しいか?」

「楽しいけど、どうして急にその質問なんだ?」

ストラスは少し黙り込んで答えた。

「普通にこの生活に不満はないか聞いてみたかっただけ」

そのころヘルメ達は……

「何でヘルメはストラスの家に来たんだ?」

「たまたま、森の中に倒れているのを助けてもらったのがストラスさんで……」

ヘルメはクレナにストラスに会った経緯を教えた。

「へーーそんな感じで出会ったのか。今思ったけどさ、ヘルメってストラスの事好きでしょ?」

ヘルメは顔を赤くした。

「あれーー?もしかして……」

クレナはにやけながらヘルメに言った。

「ふ、普通ですよ!普通!」

ヘルメはそっぽを向いて顔をぷっくりさせて言った。

温泉を上がり部屋に戻って、明日は少し朝早く起きるので、今日は早めに寝た。

朝になるとドアを強く殴る音が聞こえた。

「ストラス様でしょうか!」

ストラスは眠たそうにドアへ向かった。

「なんですか……?」

「魔族の方がストラス様のことをお呼びになられてますので、出来るだけ早く準備して、お仲間さんも一緒に外へ来て下さい!」

「え……?」

ストラスは3人を起こし始めた。

「みんな起きろ!魔族の奴らが俺らのことを呼んでるから、早く準備しろよ!」

「ま、魔族!?」

モアは飛びあがるように起きてきた。

「魔族には殺されたくないのだ!」

クレナはガクガク震えながら身支度をした。

「な、なんで魔族の方々がお呼びなんですか?」

「俺もよく分からない。」

4人は急いで外に出ると魔族のリーダーらしき人が旅館の入り口で待ち伏せていた。

「ずいぶん遅かったな。ストラス」

魔族のリーダーは高貴な服装をしており、頭からは角を生やしていた。
















































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る