第11話:決戦
アキラ「なんでお前がここにいるラデスト!!」
ラデスト「貴様たちを人質にとってカズヤやグレンをおびき寄せるためさ」アキラ「俺たちを人質に、、、?」
ユイ「ラデストあなた、まさか!!」
ユイは何かに気付いたようだ。
ラデスト「そうだ。人質を取られているカズヤやグレンはそこまで大きく動けはしないだろう」
グレン「ラデスト、お前そこまで計算して・・・」
ラデスト「さあ、私と共に来てもらおうか」
アキラは剣をぬき、ラデストに突撃しようとしたその時
ラデスト「もう、遅い」
するとラデストは指を鳴らした。それと同時に僕たちは謎の空間に閉じ込められていた。
アキラ「やはりお前の能力は空間に空間を作り外との全ての情報を隔離し時すらも操っていたというわけか」
ユイ「このままじゃラデストの思う通りになってしまう」
アキラ「ああ、けどもう俺たちに為す術がない。」
ラデストは満足そうな顔をし呟いた。
ラデスト「ここまでは私の計算どうりだ。しかしあいつらがしぶといのは間違いないだろう」~グレン&アルルファンside~
グレン「いいか、奴の空間には欠点がある」
カズヤ「欠点?」
グレンはそういうと紙を取りだし何かを書いた。
カズヤ「魔法陣?」グレン「そ、奴はこの空間全てを手中に収めているが、中のプレイヤーが起こしたことに対しての修正は出来ないんだ」
カズヤ「なるほど、それでその魔法陣を使って奴は外から空間をいじっていたというわけか。しかし、その魔法陣は奴の手の中だろ」
グレン「問題は魔法陣じゃない。俺たちが起こす内容についてやつは変更できない特性を利用する。」
カズヤ「というと?」
グレン「二手に分かれて行動をする。
すると私たちの両方を見ようするラデストは全ての神経をこの空間に張り巡らせる。私の分身能力でカズヤの分身体を作り、本体には奴が集中していないところを攻撃して突破口を作って欲しい。」
アルルファン「あとはわしたちがラデスト本体と戦って勝てば空間は解除されると」
カズヤ「だが初対面の俺たちを信用してくれるのか?」
グレン「当たり前だ。あんたが体の中に宿したその魔王は昔この世界全てを統治していたんだからな、信じるに決まってる」
カズヤ「そうか」
グレン「まあ、とりあえずラデストは任せたよ、私たちは私たちでさっさと終わらせないとね」
ミツリ「えぇ、そうねグレン。」
カズヤ「あんたも喋れんのかよ」
グレン「お恥ずかしながら私も乗っ取りにミスったのだ」
カズヤ「なるほどね、ではグレンさん俺たちは行くよ」
グレン「あぁ、それじゃあまた会おう、ラデストを倒したらな」
こうしてカズヤは、グレンと分身体が騒ぎを起こしている間に空間の端に向かった。
グレン「よし、ホテルの爆破完了。
あっちは上手くやってるかな」
グレン(分身体)「こっちも船舶の爆破に成功した。」
グレン「ありがとよ、あとはカズヤ。お前にかかってるぞ」
二人のグレンはラデストはカズヤが止めてくれると信じていたのだった。
グレンはホテルを爆破し、飛行船用の発着場を爆破した。
そしてカズヤは空間の端に到着した。
カズヤ「ここまでくれば、やつの魔法陣もあまり関係なくなるだろう。」
すると後ろからラデストは剣を抜き、カズヤに向かって攻撃してきた。
カズヤ(くそっ、誘導作戦は失敗か、、、)
ラデストは人間離れした速さで襲いかかってくる。
(こいつ、速い。)
カズヤは間一髪で攻撃を避けた。
そしてラデストは立て続けに攻撃を繰り出してくる。
カズヤ「くっ」
しかし、カズヤはそれを全て受け流していた。
アルルファンはグレンに対し念話を送った。
アルルファン「おい、グレン。ラデストの誘導に失敗しているではないか」
グレン「王よ。何を勘違いなされているのですか」
グレン「私は元よりラデストに力を貸していた身、あなた達と協力関係を結んだ覚えはありませんぞ」
カズヤとアルルファンははめられたのだ。
アルルファン「カズヤ、グレンの罠だったようじゃ。ここは一旦引くぞ。」
カズヤ「けど、どうやって。」
アルルファン「おい、ラデストとやらよ。わしの名を知っておるかの」
ラデスト「貴様はカズヤではないのか。」
アルルファン「覚えておけ、わしの名は深淵のアルルファン。」
そう言うと、カズヤの周辺に黒い煙幕が広がり辺り一体は真っ黒になった。
そのうちにカズヤはラデストから逃げ出し、別宿に逃げ込んだ。
~カズヤside~
カズヤ「どうにか逃げ切ったが、まさかグレンが敵だったとは」
アルルファン「そのようじゃな、とりあえずここは作戦を練り直そう。」
しかしカズヤは何か考え始めていた。そしてしばらくすると口を開いた。
カズヤ「なあアルルファン、ちょっと試してみたいことがあるんだが良いかな?」
アルルファン「ん? 何か思いついたかの?」
カズヤ「あぁ、俺たちの旅の目的にはあと一つ足りないものがあるよな」
アルルファン「なんじゃ?」
カズヤ「お前と俺との息のあった攻撃だよ」そういうとアルルファンは何かを察したように答えた。
アルルファン「なるほどな、確かにわしは貴様にまだ15%程の力しか与えていない」
カズヤ「だが、逆にいえばこの力のうち10%程でも、あいつを倒せる可能性は大いにあると思うんだ俺は」
アルルファン「なるほど、それでいつやるんだその作戦とやらは」
カズヤ「ああ、明日もう一度あの空間の端に向かう。そしてラデストはグレンと一緒に来るはずだ。そして俺はラデストに攻撃を一気に畳み掛けることで奴を倒す。その間にアルルファンはミツリの意識範囲に入りグレンとの一騎打ちをする。」
アルルファン「じゃがそうするとお主とラデストとの一騎打ちになるがいいのか?」
カズヤ「そこで、、、、」
アルルファン「なるほど!面白い、今までしてきた戦いで1番と言っていい作戦じゃ。」
カズヤ「だろう、これは完璧な作戦だ!」
こうして2人は明日に向けて眠りについた。そしてついに決戦の朝となった。
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