第7話 痛くて、イタい感じだ

 考えてみたら、どちらとも

「好きです!付き合って下さい!」

なんて告白的なことは言ってない。

昼飯は俺はいつも大学の学食だったから、学食で亜弥と一緒に食べるようになって、どちらからともなく、今度飲みに行こうかって話になって、何回か飲みに行って、何回目かの帰りにラブホに入った。

で、初めて亜弥とエッチして、俺は童貞を卒業した。

だから、いつから付き合い始めたとかもよくわからなかった。

俺の中では、初めてのエッチからかと思ってるけど、亜弥にとってはそこから始まった感じもなかったのかもしれない。

亜弥が、俺の理想の人かと言えば、そうではなかった。

亜弥は、小さくて可愛らしいタイプの女の子。

それは、それでいいけど、どちらかと言えば、俺はキレイ系の人が好きだ。

物静かで、清楚で、おしとやか、そんな感じが理想だ。

だから、亜弥は俺の理想の女性ではなかった。

でも、そんなことを言えるほど、オレ自身イケメンでもないし、モテるタイプでもない。

それは自覚してるから、高望みはしないで、いや、亜弥は十分可愛かったし、それで十分だと思っていた。

亜弥にフラレて、なんてゆうのか、喪失感……ってゆうのかな……

当分エッチ出来ないのか……って、真っ先に考えたのは、そんなことだった。

亜弥に未練があるんじゃなくて、エッチする相手がいなくなったことに落ち込んでるんだ……オレ……

なんだか、すごく自分が嫌なヤツに感じられた。はぁ……

亜弥に、フラレたのは、自業自得ってやつかもしれないな。

俺は、亜弥のことだけを本当に本気で、真剣に見ていたかって言えば、そうじゃなかった。

まぁ、モテないから浮気なんてしなかったけど。

サークルとかでも、彼女モチってことで、一人前のような、優越感があった。

自由奔放な亜弥のペースにいつも振り回されてるような気がしてたけど、実は自分で計画立てたり、考えたりするのが面倒で、亜弥に総て任せちゃっていたのかもしれない。

ただ、そんな付き合いが楽だと思っていたのかもしれない。


昨日の朝、カーテンを開けて朝日を浴びて、なんだかスッキリした気分だった。

よくわからないけど、なんだかワクワクする感じだった。

だけど、それってただの現実逃避だったのかな。

今になって、後悔や反省で気持ちが落ち込んでいってる……

今 電話してみたって、繋がらないだろうな。

久々に泳いだからか、身体中 筋肉痛が酷い。

痛くて、イタい感じだ…… 

あ~あ

あ~~あ

あーーあ

あーーーーあ!!

あーーーーーーーー!!!!!!




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