真・青海剣客伝 ― 登場人物 ―

いつき道場】

〇 絵都えと

  斎道場の家政を担う女性。道場主・斎兵庫の妹。おしとやかなふりをしているが、じつはお転婆。


〇 板野喜十郎いたのきじゅうろう

  斎道場の門人。道場への出入りを禁じられており、普段は傘張りの内職に明け暮れている。


〇 斎隼人いつきはやと

  斎道場の跡取。道場主・斎兵庫のひとり息子。身体が弱く父親からの評価は低い。


〇 斎兵庫いつきひょうご

  青海藩剣術指南役。斎道場の道場主であり、厳格で偏屈な人物。


〇 本間蓮太郎ほんまれんたろう

  斎道場の師範代。師の留守中、道場破りに遭い敗れる。


〇 篠崎祐馬しのざきゆうま

  斎道場の門人。上士の子弟で高慢な性格。大村の親友。


〇 大村圭介おおむらけいすけ

  斎道場の門人。上士の子弟で慎重な常識人。篠崎の親友。


【青海藩】

〇 橘厳慎たちばなげんしん

  青海藩筆頭家老。斎兵庫の幼なじみ。通称、彦右衛門ひこえもん


〇 柳井大膳やないたいぜん

  青海藩剣術指南役。柳井道場の道場主。


◯ 柳井翔やないかける

  柳井大膳の息子。藩校・湧学館で剣術を指導している。


◯ 樅木新平もみきしんぺい

  青海藩士。柳井道場の高弟。


◯ 逆川陽太郎さかがわようたろう

  絵都が離縁された婚家に残してきた息子。斎隼人とはいとこ同士。


〇 時平重吾ときひらじゅうご

  青海藩士。大坂の蔵屋敷から戻ってきた謎の多い男。


【奥御殿】

◯ 宝川義茂たからがわよしもち

  青海藩主。開明的な考えを持つ人物。藩政の舵取りを橘厳慎に委ね、藩の近代化を進めている。


◯ 尚姫なおひめ

  青海藩主の妻。開国派である赤城藩海北家から迎えられた。


◯ 霞川かすみかわ

  青海藩の奥女中総取締おくじょちゅうそうとりしまり。30年奥御殿に勤める実力者。


◯ 桜野さくらの

  奥女中取締おくじょちゅうとりしまり。尚姫の輿入れと共に赤城藩から青海へきた。


【藩攘夷派】

◯ 奇妙公きみょうこう

  藩主の伯父、宝川茂実たからがわもちざねの異名。急進的攘夷派の首領とされる人物。


◯ 板野新二郎いたのしんじろう

  板野喜十郎の兄。江戸在府中、脱藩し、上方に逃走。のち、青海に戻り奇妙公の元に身を寄せる。


◯ 土佐雷蔵とさらいぞう

  浪人。上方で尊王攘夷活動をしていたが、板野新二郎の手引きで青海へ下り、奇妙公に従っている。


〇 土佐耀蔵とさようぞう

  浪人。雷蔵の兄。ある事件の際、喜十郎に斬られた。


〇 伽耶かや

  板野新二郎と行動を共にする謎の女性。


【新港】

〇 鷲尾十兵衛わしおじゅうべい

  浪人。雇われて用心棒となることを生業としている。新港の三國屋で喜十郎と共に用心棒を務める。


〇 三國屋幸右衛門みくにやこうえもん

  新港で貿易商を営む商人。喜十郎の剣の腕を見込んで用心棒を依頼する。


〇 ふじ

  三國屋の妻。幸右衛門に代わって新港の三國屋を切り盛りする辣腕。 


【新撰組(壬生浪士組)】

◯ 土方歳三ひじかたとしぞう

  新撰組副長。鉄の掟と血の粛清で新撰組隊士をまとめる「鬼の副長」


◯ 山崎丞やまざきすすむ

  新撰組副長助勤。土方の右腕として隊の監察・探索方をまとめる隊士。


◯ 近藤勇こんどういさみ

  新撰組局長。強いカリスマ性で新撰組をまとめるリーダー。土方の師匠であり兄貴分。


◯ 芹沢鴨せりざわかも

  壬生浪士組局長(のち新撰組局長)。土方・近藤と対立する壬生浪士組の幹部。手のつけられない暴れ者。


【土佐勤王党】

◯ 武市半平太たけちはんぺいた

  土佐藩士。過激な外国排斥論を唱える攘夷派の巨魁。天誅事件の黒幕。


◯ 岡田以蔵おかだいぞう

  土佐藩士。武市の盟友であり、弟子。天誅事件の実行犯。「人斬り以蔵」


【その他】

◯ トーマス・ブレーク・グラバー

  長崎に出店するイギリス人商人。全国の大名に武器、弾薬を売り捌いている。


〇 藤堂我聞とうどうがもん

  浪人。斎兵庫の留守中、本間蓮太郎と試合を行って破り、道場の看板を持ち去った。道場破り。


◯ 坂本龍馬さかもとりょうま

  土佐藩士。長崎警護にきた喜十郎、絵都とグラバー邸で知り合いになる。


◯ 千葉周作ちばしゅうさく

  剣術家。北辰一刀流の創始者。


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