Eランクの俺には関係……
「緊急依頼だ! 近隣の森にてダンジョンが発見された。その調査及び攻略が依頼になる。Dランク以上は強制だ」
Dランクか……Eランクの俺には関係……
「あ、リョウさん、依頼の方はどうでしたか?」
「あー、ゴブリンが九体しかいなくて、一匹、アサシンなんですけど……」
シーラさんに声をかけられ、討伐部位を入れた袋を渡す。にしても、こんな時に何故……
「あ、大丈夫ですよ。達成ということで……あ、Dランクへの昇格条件を達成しましたので、緊急依頼の対象になってしまいました」
「……計ったな!?」
「……すみません」
く、いい笑顔ではないか。人手が足りないということか……?
「どちらにしろ、リョウさんにはダンジョンまでの道案内をしてもらう必要があって、依頼に参加してもらわなければならないので」
「そういうことでしたか」
なんだ、そういうことだったのか。でも、別にランク昇格しなくとも……
「低ランクだとバカにされることがあるので」
シーラさん……! 俺のことを考えて……
「では、リョウさん、ダンジョン探索の臨時パーティを組むことになるので、修練場に行ってください」
「あ、はい」
修練場とはその名の通り、冒険者たちが武技や魔法の特訓する際に使用する場所である。俺もたまに使っている。
修練場で一度、冒険者たちでパーティを組ませて、ある程度の連携の練習をさせるつもりかな? 臨時パーティだから、勝手がいまいちわからんだろうし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます