シーラさんマジ天使

「では、リョウさん、ギルドカードです」

「ありがとうございます!」


 うぉぉぉおお! これが冒険者ギルドのカードか!

 あの後、ギルドに戻って、シーラさんにギルドに登録してもらった。本来は業務ではないが、美人さんの列がとてつもない長さになっていたので、代わりにやってもらったのだ。


「ふふ、それでは、少し規則を説明しますね。滞在している国の法律を遵守する、無闇に暴れないの二つです」

「……」


 なんだ、その、守って当たり前の規則。


「あはは、これぐらい出ないと守れない人がいるんですよね」

「冒険者って、ヤバいですね」

「うふふ」


 なんだ、その笑い。怖いんだが。


「では、今日は一日ありがとうございました」

「いえいえ……あっ、リョウさん、宿の部屋とかは……」

「あ」


 やばい。宿取ってないどころか金もない。アルバートにたかるか?


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。とりあえず、今日のところはギルドの客室の一つをお貸ししますから」

「ありがとうございます!」

 

 本当に助かる。シーラさん、まじ天使。

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