スニークミッション開始だ!
「《繁殖》をどこで使えというのだ!?」
さて、言うこと言ったし、確認するか。ステータス。
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リョウ・アマギ 17歳 人間
職業 無職 lv2 ゴブリンlv1
職業スキル
《繁殖》《異種姦》
スキル
なし
ユニークスキル
なし
異能
《略奪》
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やっぱ、おかしいよね。色々と。
先程、種族を略奪したとか、意味不明なこと言ってたけど、職業欄に追加されている。おそらくは、人間たちは職業、ゴブリンのような生物は種族という形でスキルが増えていくんだろう。地味に無職のレベルが上がっている。
「……あれ? 体が少し軽い?」
無職がレベル上がったせいか少し体が軽い。ステータス上に出てないだけで補正でもあるのか? まあ、良いや。森を早いとこ抜けよう。
そう決めた俺は先程より気持ち早めで歩き出ーー
「いや、少し、水辺から離れて歩くか。また、同じ目に遭いそうだし」
川の気配を感じれる程度の距離を空け、下流に向かって歩く。
数十分後、
「む?」
かすかに金属音が聞こえた。一旦、歩くのを止め、耳を澄ます。川のせせらぎ、虫の鳴き声、金属と金属が当たる音、人の声ーー
「見つけた。この感じだと、人と何かが戦ってんのか?」
母に確実に必要ないと思いながらも気配の探り方とか教わっといて良かった。いや、目隠しして、背後から木刀で殴られたのは良くない。
「さてと、どうするか」
音の発生源に行けば、人間には会えるがそれが良いやつとも限らないし、最悪、戦闘に巻き込まれて死ぬ。しかし、ほかに情報もない。
「……身を隠しながら、近づいてヤバそうなら逃げるか」
そうと決まれば、スニークミッション開始だ!
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