なぁにこれ?
作:アルファ
「あなたが気になる。あなたを愛している。あなたのすべてを知りたい。あなたのすべてを愛したい。あなたのすべてを愛でたい。あなたの骨の髄まで愛せるようになりたい。あなたの肉を愛したい。あなたの血で包まれたい。あなたの髪の匂いを嗅ぎたい。あなたを永遠なものにしたい。あなたと永遠になりたい。あなたの内臓を生でかじりたい。あなたの骨を飾った部屋で休みたい。あなたの皮を剥製にしたい。あなたの骨を愛でて眠りにつきたい。あなたの皮で作った椅子で包まれたい。あなたのホルマリン漬けの頭と見つめ合うときっとしあわせになれる!」と彼女は彼に話している。狂気に満ちているがとことなく冷静であった。
「君の愛はよく伝わってはいるが、スイーツ食べている時じゃなければ完璧に受け止められたと思う」彼は何事もないように返事した。
「だめ?」彼女が質問した。
「食べ終わってからにしよ。せっかく作ってもらったし、もったいない」彼は言った。
「そっか……」彼女はちょっと失望した。
「しかし昼間なのに眠くなってきたなぁ……」彼はあくびをした。
「食べ終わったらすぐ寝るのは禁止、一緒に散歩しに行こうよ!」彼女からの提案だった。
「ああ、そうする」彼は賛同した。
「しかしこのクッキーの味が面白いな…生地に何を入れた?」彼は質問した。
「一般的なクッキーな材料と髪と爪の粉末よ!どう? おいしい?」彼女は答えと同時に感想を求めた。
「ああ、とても」彼はそう思っていた。
「お茶いる?」彼女が聞いた。
「いる」彼は提案を受け入れた。
「入れてくるね!」彼女は部屋を出た。
彼は静かにクッキーを食べ終えると、ベット上の掛け布団を持ち上げる。その下に包丁がある。
「やっぱりか」と彼は驚く様子がない。
彼は包丁を隠し持って、元の位置に座った。
「お茶持ってきたよ!」彼女が戻った。
お茶を彼の前に置いた。
彼はお茶を飲んだ。
彼はお茶を飲みほした。
「じゃ散歩しに行こう」と彼は言う。
「うん!着替えるからリビングで待ってね!」彼女は答える。
「うん、わかった」 彼は言葉を返し、部屋から出る。リビングではなく、キッチンに向かう。包丁を静かにキチンへ返す。リビングに戻る。
「行こう!」彼女は部屋から出てこういう。
「うん」彼は答える。
彼は彼女をエスコートし、彼らは散歩に出た。
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