第29話 もう無茶苦茶です
お客さん来てくれたら良いな……。
なんて、不安いっぱいのオープンは、嬉しい誤算で迎えました。
「師匠!大変です!!物凄い人で溢れています!」
お店の玄関を掃除しに出た弟子のフクマが慌てて入って来ました。
シーシャとシラヌイが、中央道路上に溢れている人員整理に飛び出しました。
「ナユタさん、試食は取り止め!チビパンも1銭貨販売に変えるよ!フクマ!アンパン材料あるだけ焼いて!!ザイは調理パンの量産急いで!」
大勢の人々に驚いていた僕に代わり、アソウギ君がテキパキ指示を出してる。
店頭に並べたパンではあっと言う間に売り切れてしまう、アソウギ君の指示は凄く的確です。
僕に出来る事は…。
僕は店内を見回し人の流れを考えました。
(準備は出来てる、問題は入り口あの人数では人の出入りで混雑する事は必見事故でも起これば大変な事になる…何か良い方法は…通常片側しか開けない両開きのドアを今日はフルオープンし、右側を入り口左側を出口にする、人の流れをよくするためドア中央に…ランチコーナーにある仕切りを持ってきて分ける…うん!これだ!)
アソウギ君と二人で仕切りを移動させました。
今は7時過ぎた所、8時のオープンには早いけど待つのって無駄な事、準備は出来てる。
「アソウギ君、時間より早いけどお客さん入れるよ?」
「うん、その方がいいね、ナユタさん表に出て挨拶してよ」
「へ?僕が?」
「店長の仕事だよ」
「……そう?僕の仕事か、しょうがない、一言挨拶してくる」
扉を開けると集まった多くの人々の注目を浴びます。
「皆さん『革命パンの店』開店にお集まり下さってありがとうございます!開店時間には早いですが今から開店いたします!順におは入りください。
シーシャさんはそのまま整理お願い!こちらの扉は出口にします、シラヌイさんは販売の応援お願い!」
入り口から二人ずつ入って来てパンを選んでる。
大体の人がアンパン3種類と、調理パンのどちらかを買って行ってるが、チビパン10個と調理パン2種類の人も多くいます。
アンパンが売り切れそうなタイミングで追加の焼き上がったパンが届きました、費用がかさんだけど輸送ワゴンカート作ってよかった、空のワゴンカートと入れ換えるだけで簡単場所とらずの交換が出来ました。
大銅貨の支払いが多く、お釣りに準備した小銅貨が不足してしまい、謝りながら銭貨をジャラジャラお釣りにしたりして、無茶苦茶な状態で完全売り切れ閉店になりました。
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