第23話 流星国へ行きます
「ナユタ君アソウギ君、良く頑張って勉強出来ました!もう教える事は無いです。二人は今日をもって卒業とします」
7年経って僕達は14歳になりました。
アソウギ君と僕が、シーシャさんが待つ教室に入ったとたんに言われた事です。
「シーシャさん?あと2年……戴冠式まで何をすれば良いのですか?」
「午前中はナユタ君がずっと希望してた『男爵パン』の手伝いをすれば良い、午後時間がゆるせば国王様お付きの実地見習いになります」
(やったあぁ!!お父さんのパン作りのお手伝い出来る!!)
お父さんのパン作りの秘伝を教えてもらい、アソウギ君と二人楽しくパン作りのお手伝いをしてる内にあっと言う間に1年が過ぎました。
午後からの国王代理のお仕事も、順調にこなして来ました。
ちょっと嫌なのは、罪人の罪状を調べ判決する事です。
冤罪の無いよう面倒ですが慎重に調査しないと大変な事になります、その為調査補助にシラヌイさんを着けてもらってます。
シラヌイさんは、僕を見つけ出した功績で准男爵に昇爵した隠密さんです。
シーシャさんが珍しく改まって、僕に言って来ました。
「ナユタ国王代理様!明星国王様が内密の話が有ると、執務室でお待ちです」
「ナユタ君とアソウギ君、君達の頑張りにむくいようとシーシャと相談して居ました」
明星国王様が僕達に言った事は、隣国の流星国で数年自由に暮らして来て良いとの許可でした。
お付きの人はシーシャさんとシラヌイさん。
僕とアソウギ君は、流星王様を訪ねて行きお世話になる様に言われました。
その夜、男爵宮殿の大食堂で、これからの事を報告しました。
「お父さんお母さん、僕とアソウギ君は明日お隣の国流星王国に行くことに成りました、数年流星国で暮らす事になります」
「明星王様から聞いてた、2年前から計画されてた事だ、ナユタとアソウギにパン作りの秘伝を教えて一人前のパン職人に鍛えたのも国王様の依頼に寄るものだ!」
「そうよ厳しく指導して来たのも、この為!ナユタちゃん、アソウギちゃん!流星国にパン革命を起こして来て!!」
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