第11話 一緒に寝る
鉄道馬車は、その後順調に進み二つの町を通過、夕方王都門前町に到着しました。
夕食を皆で楽しく食べて、お風呂にアソウギ君と二人で入りました。
その頃シーシャさんは、お父さんとお母さんに提案したそうです。
「ナユタ君とアソウギ君は一緒の部屋にした方が良いですよ、ナユタ君の噂が広まっています、従業員が夜這いを掛ける事を阻止する為にも、一人で寝かせては駄目です!私でも我慢出来るかどうかは疑問です。オトコ同士で寝て貰うのが一番の良作だと思います」
「オトコがどんな者か興味深々で、従業員達ナユタを見る目がギラギラしてたね」
「そうだな、ナユタ一人なら儂等と寝ても良いがアソウギ君を一人にさせる訳には行かんな!」
「そうね!アソウギ君も、ナユタと仲良くなったみたい、一緒が良いと思うわ」
従業員のお姉さんに案内された寝室は、広々としていて大きなベッドが二つならんで居ます。
不必要に大きなテーブルには、果物の盛り合わせに、水滴が付いてる冷たく冷やされた飲み物、只の水では無さそうな水差しが置かれていました。
「何だろ?」「お風呂上がりで喉乾いた、飲んでみる?」
大きな水差しから、グラスにつぎます。
アソウギ君が飲みます。
「ごくっ…ほんのり甘くてチョットすっぱい?、とってもさわやかだよ」
僕も飲んでみました。
「ほんとだ美味しい!アソウギ君が言った通り」
田舎町育ちの二人は、ハチミツレモンなんて知りません。
初めての美味しい飲み物が気に入って、お代わりしてのんでます。
「美味しそうな果物、だけどお腹いっぱいで食べれ無いね」
「リュックに入れて、持って帰る?」
「良いね!そうしよう」
二人はリュックに入るだけ、果物を詰め込みました。
リュックが、パンパンに膨らんでます。
「寝る?」
「こんな大きなベッドに、一人じゃ寂しいよ」
「奥のベッドに一緒に寝る?」
「うん!一緒に寝よう!」
寝間着って言う、ベン村長が着ていた着物に着替えました。
二人でベッドに飛び乗ります。
「イヤッホウー!!」
「ふわふわだね!」
王都はどんな所だろうとか、話してる内にアソウギ君は寝てしまいました。
「寝顔も綺麗だな……」
僕もアソウギ君の寝顔を眺めながら、いつの間にか眠てました。
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