04-10-02 隋十 文帝楊堅 下
604年、
また、文帝の寵姫であった
「太子に礼はございませぬ」
この言葉に全てを悟った文帝は更に怒りを募らせ、床を叩く。
「あの畜生に大事を預けるに足るはずがあろうか!
こうして
文帝の性は謹厳重厚、政に精を出し、その命令禁令は必ず施行された。本人自身は吝嗇な口でこそあったのだが、功績に対する褒賞をケチることはなく、万民を愛し、農業桑業を奨励し、徭役や課税も軽減し、自身に回す財貨を節約した。このため天下はいよいよ教化され、はじめ皇帝となったときの民戸は四百万以下であったにもかかわらず、四半世紀弱の統治期間を経てその数は八百万を超える勢いとなった。
一方では
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