04-09-05 隋九 文帝楊堅 上
楊堅は生まれも特殊なものであった。その家には尼寺がそばにあった。はじめひとりの尼僧が楊堅を扶育していたのだが、一日尼僧が出かけるということになり、尼僧の母が自ら抱いてあやした。すると楊堅に角と鱗が生え始めた。母は大いに驚いて楊堅を地に落としてしまった。尼僧は胸騒ぎがしたためすぐさま帰還し、楊堅の様子を見に来た。そして言う。
「我が子を驚かせ、天下を取る日を遅くさせてしまった」
成長すればその異相はいよいよただならぬものとなり、かつて北周のひとは北周の
「
そのことを知った楊堅は日々自らの才覚を秘匿し続けた。このため娘が
即位後九年にして
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