04-08-11 魏九 東魏西魏滅亡

 東魏とうぎでは王澄おうちょうが配下に殺されており、弟の高洋こうよう丞相じょうしょうとなり、斉王せいおうに就き、東魏とうぎ孝静帝こうせいていより簒奪した。北斉ほくせいが立ち、東魏は建国十七年で滅んだ。孝静帝は殺された。


 西魏せいぎ文帝ぶんていが死亡した。太子の元欽げんきんが立った。廃帝はいていと呼ばれる。


 突厥とっくつ柔然じゅうぜんに攻撃を仕掛けた。北斉ほくせいは突厥を攻撃の上柔然を移住させた。ここに至り柔然がついに衰え、突厥が強大となってゆくのである。


 西魏の宇文泰うぶんたいは廃帝を廃し、弟の元廓げんかくを即位させた。恭帝きょうていである。廃帝は殺された。

 西魏は江陵こうりょうを襲撃し、梁元帝りょうげんていを捕らえ、殺した。


 西魏の太師たいし大冢宰だいちょうさい安定公あんていこうの宇文泰が死亡した。世子の宇文覚うぶんかくがあとを継いだ。十五歳であったため宇文護うぶんごが補政した。間もなくして宇文覚が周公しゅうこうとなった。

 恭帝が周に禅譲した。間もなくして殺された。西魏は四代、二十四年で滅んだ。


 宇文覚は周天王しゅうてんおうを自称した。その性分は剛毅果断、宇文護の専権を憎んだため宇文護に殺された。のちに孝閔帝こうびんていと諡された。宇文覚の兄、宇文毓うぶんいくが代わって天王位につけられた。



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