04-04-05 晋四 謝安・謝玄 上
謝安は幼いころよりその存在が重んじられていた。しかし幾度かに渡る招聘はいずれも辞退。士大夫たちは語り合っている。
「謝安がこのまま出仕しなければ、民はどうなってしまうのだ」
はじめて出仕したとき、謝安は 40 歳であった。
簡文帝が死亡、
この話を聞き、
「謝安の鑑識眼の明察ときたらどうだ。世論がどう反対しようが、近親であっても推挙に迷わぬ。加えて謝玄の才ならば、その推挙に応えられぬことなぞない。おれはかつてやつの人員運用の才能を見たことがある。やつの手にかかれば、草履持ちですらその才に即した役目を負っているのだ。その運用を外したことなぞ、一度たりとて見たことがない」
謝玄は
前秦は兵を分け、各地から
対する東晋軍は謝安の弟である「
東晋後期の大宰相謝安は 40 歳になるまで仕官せず、東方で清高潔癖な暮らしを貫いた。
東晋を打ち立てた大宰相王導は、多大な功績こそ挙げたものの常に皇帝を最優先とする姿勢を貫いた。
東晋のふたりの大宰相、その性質は結構反対。
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