03-09-04 晋二 天下統一 下
対する王濬は大筏を作り、泳ぎを得意とする者たちに先行させ、錐を見つけるとすべて筏に乗せ回収した。また巨大なたいまつを作り、ごま油をしみこませ、鎖と出くわすたびに焼き払った。さして時を置かずに鎖たちはすべて焼き払われ、長江を進む晋軍を妨げるものはなくなった。そうして王濬は他の軍に先んじて呉の各郡に上陸。また杜預も工作兵たちを派遣し長江を渡らせた。
ある呉の将が恐れて言う。
「北軍ども、飛ぶように長江を渡るではないか」
杜預はいくらかの兵を王濬軍に合流させ、
杜預は言う。
「兵威は振るっている。例えるなら竹を割るがごとし、と言ったところか。数節ぶん鉈を入れれば、そこから竹は一気に裂ける。そうなればもはやことさらに手を加えることもない」
各軍に作戦を指示し、それぞれの軍を建業に迫らせる。
この中で王濬の率いる軍は八万、浮かべる船は百里の長きにもなり、みな帆を上げ建業向けて突き進む。そしてついに太鼓を叩いて建業の玄関口となる石頭城に上陸した。
呉は
晋は
西晋に仕え、呉平定において多大な功績を残した
後漢末期の書家、
ただ事ならぬ書への情熱。
前漢の楊僕は将軍として大きな功績を挙げていた。このとき
西晋の
巨大建築物の造成に取りかかったふたり、の光と闇。
西晋の天下統一に大いに寄与した名将、王濬。彼は四本の刀が梁にかかった夢を見、後日将軍に抜擢された。
孫呉末期の三公となった丁固は腹の上に松の生える夢を見た。松の字は分解すると「十八公」となる。その言葉通り、夢を見た十八年後についに三公にまで上りつめた。
夢が示した、昇進の兆し。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます