03-08-11 漢一 呉主伝
「
この説得を受け、呉は再び蜀と手を結び、魏との関係を断った。
孫権が死ぬと、大帝と諡された。子の「
孫亮が親政をすると、中書省に出向き、孫権の時代の政務を学んだ。
孫亮が生梅を食した時に、その酸っぱさを和らげるために蜜を持ってこさせた。すると蜜の中にネズミの糞が浮かんでいる。孫亮は蔵の管理者を呼び立て、問う。
「宦官がそなたに蜜を求めたことがあったか?」
管理者は答える。
「欲しいと申して参りは致しましたが、与えませんでした」
宦官による策略であると見て取った孫亮であったが、宦官は自白しない。そこでネズミの糞を割らせたところ、内部が乾いていた。孫亮は大笑いする。
「もしこの糞が蜜に浸かったままであったならば、中まで湿っているはずではないか。外が湿って中が乾いているとは、はて、これはいかなることなのかな? これで宦官の仕業でないなどと言うことがあるか?」
尋問をしてみたところ、果たして宦官が自白。側仕えたちはその明察に驚きおののいた。
大将軍の「
孫休が立つと孫綝が丞相となったが、孫休に対して無礼な態度であったため、間もなくして誅殺された。
孫休が死亡すると、その甥の「孫皓」が立った。呉の末帝である。
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