03-04-06 漢九 党錮名士 3
劉寵が
「太守様がお越しになって以来、犬も夜に吠えず、民も警邏の物々しい雰囲気に怯えることもなくなりました。その太守様がこの地の守護をなげうち、お去りになると聞き、せめて見送りだけでもできれば、とまかり越した次第にございます」
劉寵が答える。
「私の政が、本当にあなた方の言う通りであっただろうか。父老らよ、あなた方にはさぞご苦労を掛けたことでしょう」
そして老人らが差し出した銭の内からそれぞれ大銭一枚のみを受け取った。中央に戻ると司空となった。
楊秉は朝廷にてきわめて公平な政を行った。
この頃朝廷の綱紀は乱れていたが、李膺はひとり気高い志を保ち、名節を重んじた。みだりに人士と交流を持とうともしなかったため、李膺に認められるかどうかについて、人々は「登龍門」と呼んだ。
「
かつて劉寬は三郡の長を歴任した。仁徳あふれ慈悲深く、官吏や民に過ちがあったとしても、むち打ちの罰に処す時にはがまの穂で罪人を打った。
後漢中期の名士、
後漢後期の名士、
自らを厳しくいましめる名士の、いくつかの規範。
郭伋(後漢)&劉寬(後漢)
後漢
寛大な恩徳を示した名地方官たち。
後漢末期、
後漢
民を繁栄させた名地方官。
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