03-04-02 漢九 桓帝劉志 2
「聖人は世に順応し、凡人は順応しきれず苦しむ。太古の結び縄の約定が
刑罰とは乱れた世を整える薬石の如きものである。徳治とは平和な世にもたらされる穀物や肉である。では、徳治にて残虐な犯罪者を裁けば何が起ころうか? それはやたらと賊に餌を与えることにはなるまいか。故に刑罰でもって乱を鎮めることが、統治の薬石として効く、と述べたのだ。
ここしばらくしばしば皇帝陛下の代が移ったが、政において恩賞が濫発されていた。いうなれば御者が馬に進むべき道を委ねたが如きものである。ともなれば四頭引きの馬車は瞬く間にあぜ道に落ち、横転してしまおう。ではその道が皇道、その馬が臣下、その御者が政であるならば?
いますぐにでも手綱を掴み直し、馬車を統御せねばならぬ。鈴を鳴らしてちんたら馬を大人しくさせようなどとしておれようか。
昔、
「
「人主たるもの、席のそばにこの書を置いておくべきであろう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます