03-03-04 漢八 班超
匈奴との戦いで活躍していた
班超は書生から身を起こすも、筆を放り出し、万里の外へと挑戦せんという志を抱いていた。ある占い師が班超を占って言う。
「そなたはツバメの顎に虎の頭、遠くに飛んで肉を喰らうかのごとき相である。ならばまさしく万里の外に挑まんとする冒険をなすのであろう」
その後占いの通り西域の統御の役割を負い、諸国を平定して回った。西域での任務をこなすこと三十年、その功績から定遠侯に封じられた。
年老いたため「生きて再び
任尚が西域統治の方策を班超に問うと、班超は答える。
「貴方はその厳格なところをに気をつけよ。水清ければ大魚無し、と言うではないか。その短所を抑え込み、簡易な統治を心掛けられよ」
任尚は班超より奇策が欲しかったのだが、与えられた言葉が平凡であったことに対する不満を他者にこっそりぶつけた。だが、間もなく任尚は統治に失敗した。班超の言葉があたったのである。
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