03-01-12 漢六 隗囂 2
「陛下には才覚、明察、勇猛、知略、いずれもが備わっており、およそひとが敵う相手ではありません。しかも胸襟を開いて私に接してまいり、隠し立てをしようという節もございませんでした。闊達にして節度ある振る舞いを貫かれるところは、まこと
隗囂は問う。
「劉邦様と比較しよう、というのか?」
馬援は答える。
「劉邦様について、どう我々が評価を加えられましょうか。ただ分かるのは、陛下が政務を好まれ、その振る舞いがすべて法度に適っておられる、ということ。何よりも酒を好まれないところがよい」
隗囂は不機嫌そうに言う。
「
隗囂はその後息子を
やがて馬援が改めて光武帝のもとに訪問、隗囂を説得したいと願い出る。光武帝もまた隗囂に宛てた手紙をしたため、馬援に与える。しかし結局隗囂は公孫述の配下に加わり、
「もはや敵は我が手中だな!」
迫り来る漢軍を前に隗囂は西方に逃亡、やがて病を得、怒りの中に死亡した。まもなく息子の「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます