02-07-02 漢五 元帝劉奭 中
前 49 年、「
この頃外戚の「
一方で「
蕭望之らは外戚である「
「蕭望之や周堪、劉向らは結託して権勢をほしいままとし、不忠のことを企んでおります。あのような者は廷尉に付させるべきであります」
このとき元帝は即位したばかりであったため「廷尉に付す」が牢獄送り扱いとなることを理解していなかった。そこで奏上を認可したのだが、あるとき周堪や劉向を召し出そうとしても、召喚できない、と返答を受けてしまう。
「廷尉に問わせるだけではなかったのか!」
元帝は慌てて三人を牢獄から解き放ち、政務に復帰させたが、最終的には弘恭と石顕の企てにより、免官させられてしまったのである。
のちに元帝は蕭望之らを復帰させようと動いた。史高ら四人は蕭望之がその節度高さより決しておもねってくることはないと警戒。そこで結託し、蕭望之はむしろ下獄免官に対し恨みを抱き、反省するつもりはないであろうと讒言した。
「蕭望之は剛直の者、改めて獄につながれることをよしとなどすまい」
「人の命は重きもの、獄に繋ぐとて、蕭望之殿の些細な舌禍を咎めるに過ぎませぬ。ご心配は無用にございますぞ」
蕭望之のもとに下獄のための使者が遣わされると、蕭望之は毒を飲み、自殺した。
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