02-06-02 漢四 昭帝劉弗陵 中
左将軍
この頃
「霍光は近衛軍を動かすときに皇帝の名を用いて道を空けさせた。これは僭越に値する。それでなくとも日頃軍将校を勝手に動かしている。これではいつ非常の事態が起こるともしれたものではない」
これは霍光が休みの日に提出された。この上書を上官傑が受け取り、桑弘羊や大臣らと共に霍光の廃黜を求めようとしたのだ。しかしこの上書を昭帝は握りつぶした。翌日、この事態を聞いた霍光は昭帝の前に姿を現さずにいた。
「霍光はどうした?」
上官傑が言う。
「劉旦様よりの上書があったため、霍光は処罰を恐れて御前に参上しないのです」
昭帝はここであえて詔勅を起草させ、霍光を目の前に連れ出した。霍光は冠を脱ぎ、土下座して罪をわびた。すると昭帝は言う。
「将軍の調練はわずか十日ほど前のことではないか。どうしてこれを
なおこれは前 80 年のことで、当時昭帝は十四歳であった。誰しもがその聡明さに驚嘆した。
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