02-04-05 漢二 周亜夫
前 158 年、
「陛下がお見えになったのだぞ!」
「軍中の最高責任者は将軍です、陛下ではございません」
文帝はそこで周亜夫のもとに勅使の旗を持たせて開門させるように命じ、ようやく陣内に入ることができた。しかも陣内においては「陣内では馬を馳せさせぬようなさってください」と注意を受ける。言いつけ通りに徐行して周亜夫のいる宿営に向かう。慰問の挨拶を一通り交わして陣をあとにする文帝。付き従う群臣らは周亜夫の対応に驚いていたが、一方で文帝は言っている。
「ああ、将軍とはかくなるものか! 劉礼や徐厲の対応なぞ、子ども遊びに過ぎぬではないか!」
文帝は死の床において景帝に戒めている。
「国家に大事が起こったときには、周亜夫こそを将に任じるのが良い」
そのため
周亜夫は後に宰相に任じられたが、諫言で景帝よりの不興を買い罷免された。更に景帝より告げられる。
「やつは裁きに不満があるようだな。朕の後継者にとって良き存在とはなるまい」
そうして讒言を受け、獄につながれた。そこで吐血し、死んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます