02-03-07 漢一 張良 1
前 216 年に話は戻る。
その後
「劉邦様は将軍のお相手も出来ぬほどに泥酔してしまったとのことで、暇乞いも叶いませんでした。よって白璧を項羽将軍に、玉斗を
これを聞いた范増は剣を抜き、言う。
「ああ、将軍の天下を奪うのは、きっと劉邦であろう!」
楚漢戦争の最注、
「遊説の士が親元を離れてでも王の元につくのは、わずかなりにでも自らの土地を得んがためである。ここで六国をそれぞれ立てるようなことがあれば、遊説の士は故国の旧主に仕えようとする。またいま天下は漢対楚の情勢下にある。ここで六国を立てれば、楚になびく者も現れる。このような情勢となって天下が取れようか?」
それを聞き、劉邦は口の中に入っていたものを吐き出しながら言う。
「あのクソ儒者め、わしの事業を危うく潰すところだったではないか!」そして印璽を鋳つぶさせた。
どちらも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます