01-16-06 蒙求 中3
楊宝(続斉諧記)&毛宝(晋)
楊宝が雀の雛を助けた。そしたらその主人たる西王母から別に使者がもたらされ、「あなたの子孫は繁栄するでしょう」という。楊宝自身は光武帝に召されても出仕しなかったが、息子の楊震は安帝、孫の楊秉は桓帝、曾孫の楊賜は霊帝、玄孫の楊彪は献帝及び魏の文帝の時に太尉となった。
晋の将軍、毛宝は石虎に攻め滅ぼされ、川で溺れ死んだ。その配下兵もまた同じ運命を辿りかけたのだが、川に飛び込んできた巨大な白い亀により助けられた。その亀は過去、配下兵に育てられた恩義があったのだという。
動物たちの恩返し。両方とも後の時代の話だけど気にしなーい。
郭巨(孝子伝)&董永(孝子伝)
郭巨が貧乏暮らしのあまり自らの母と自らの子、どちらかを見放さねばならない事態に陥った。迷った末に子供を埋め殺そうとした。ら、掘った穴から金塊が出てきた。「天は孝子の郭巨に官位も人も諦めさせるつもりはない」と刻まれていたという。
董永は父親が死んだとき、葬儀の費用が工面できないからと自らを奴隷として売り、その費用で葬儀をなした。奴隷暮らしの中ひとりの美女と出会ったので告白、結婚の約束をとりつける。とは言え結婚のためには自らの身を買い戻し、自由の身に戻らねばならない。すると妻が絹織物を多量に編み出した。なんと女性は天女だったのです! こうして董永は自由の身とはなったが、天女にはフラれた。
孝行息子に報いる神。
孫文宝(楚国先賢伝)&路温舒(前漢)
孫文宝は学業を修めるに当たり、柳の葉をつなぎ合わせて木簡の代わりとしたという。
路温舒はガマの葉をつなぎ合わせて学び、やがてその学習態度が認められ立身、赴任先もよく治めた。
何が何でも学んでやると木の葉に食いついてでも取り組んだ学習者ふたり。
王褒(晋)&閔子騫(孔子家語)
王褒は父親を司馬昭に殺された。そのため晋の臣下としては仕えない意思を示し、日々柏にとりついては号泣、ついにその柏を枯らせてしまった。
孔子の弟子、閔子騫(損は名)は継母にいびられていた。寒くてもまともに衣服すら与えられないありさま。一方継母の子には暖かい着物を与えている。この不平等に怒った父、継母を離縁すると言い出す。すると閔子騫は取りすがる。そうしたら何の罪もない継母の子たちが寒い思いをするから、と。これに感じ入った継母氏、その後は心を入れ替えたそうな。
節をまっすぐ通す孝行息子ふたり。
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